御船山楽園ホテル | teamLab / チームラボ

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2018.7.19(木) - 常設九州, 武雄温泉, 御船山楽園ホテル

Public Art

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2018.7.19(木) - 常設九州, 武雄温泉, 御船山楽園ホテル

Public Art

アート作品

Light Sculpture of Flames

点描は、点の集合で絵画表現を行ったものだが、これは、光の点の集合で、3次元の立体物である炎を創った、インタラクティブな彫刻作品である。
人々が炎に近づくと、炎は一段と強くなる。
炎は、物質ではなく、燃焼することによって発生する光や熱の現象であり、物質ではなく、燃焼と呼ばれる化学反応を見る時の私たちの感覚的な経験である。人々は、感覚的な経験である炎をひとつの物体のように認識し、時にはそこに生命を感じる。
多くの炎は、外側が赤色で、内側が強く明るい白色、中心部が暗い色、というように、外側から中心に向かって色の階層があるように見える。生卵も、外側の殻が白、内側が透明、中心部が黄色であるが、3次元の立体物であるため、外からは殻の白しか見えない。3次元の立体物である炎が、2次元の絵画であるかのように色の階層が見えるのは、卵と違い、光でできた立体物であるためで、内側の強く明るい白色は、外側の赤色と混じっても白色である。そのため、3次元の立体物である炎は、どこから見ても、色の階層がある平面の絵画であるかのように見える。
立体物である炎を、光の点の集合で創ることによって、3次元の立体物である炎の彫刻は、立体と平面の間を行き来する。

生命は生命の力で生きている II / Life Survives by the Power of Life II

自分と環境は、不二、つまり、二つに見えるが実際は一つであり、切り離せない。分断の反対とは、統合ではなく、二つに見えるものも実際は一つであることに気が付くことかもしれない。
自然の恵みも脅威も、そして文明の恵みも脅威も、連続的で、つながっている。どこかに絶対的な悪意があるわけでもなければ、かといって綺麗ごとでもすまされない。わかりやすい解などないし、感情すら整理できないかもしれない。それでも、あらゆる状況においても“生きる”それを全部肯定したい。生命はうつくしい。

生命や生きることを意味する漢字「生」を「空書」で立体的に書いている。「空書」とは、チームラボが設立以来書き続けている空間に書く書のこと。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、チームラボの「超主観空間」によって2次元化している。書は平面と立体との間を行き来する。

レンズや遠近法で切り取った作品空間は、ディスプレイ面の向う側に、作品空間が出現する。つまり、ディスプレイ面が境界となり、鑑賞者が存在する空間と作品空間は、分断してしまう。しかし、「超主観空間」の特徴の1つであるが、「超主観空間」で切り取ったこの作品空間は、ディスプレイ面が境界とならない。この作品空間は、ディスプレイ面を超えて、鑑賞者が存在する空間まで立体的に存在しているかのように認知される。作品空間は、鑑賞者の肉体がある空間と連続する。

生命は結晶化したうごめく光 / Living Crystallized Light

まるで光が結晶化してできた有機体のような存在が、中心から虹色に輝きながら、統合と分裂を繰り返し、うごめいている。
人々は作品の中に入ることができる。人々が作品の中に身体ごと入ったとしても、作品は壊れず、作品の存在は維持され続ける。作品に触れると、見えている部分は、何の変哲もない水の一部だと気が付く。つまり、作品は作品自体で存在せず、環境がつくる特異な現象が作品の存在である。鑑賞者が動くと、作品は出現する場所が変わっていく。鑑賞者が見ているその作品は、その鑑賞者にしか見えていなく、隣の人からは、違う場所に、違う色の作品が出現している。つまり、見えているその作品の存在は、環境が生み出し、鑑賞者の中にだけ存在する。
Environmental Phenomena作品は、作品だけで存在できず、環境が現象を生み、その現象が存在を創る。
石ころや、これまで人間がつくってきたものは物体であり、物体はそれ自体で安定的な構造をもつ。石ころは、外界から遮断され密封された箱に入れても存在し続ける。一方、海に生まれる渦は、閉じた箱に移すと一瞬で消えてしまう。つまり、渦は、それ自体で安定した自らの構造を保っていない。渦は、環境が生む流れの中にある存在であり、渦の外部から内部へ、そして内部から外部へと流れ続ける水によってつくられ、流れとともに変化する。そして、その存在の輪郭は曖昧で、渦と渦の外側の物質的な違いはない。
物体ではなく、特別な環境を創り、環境が生んだ現象によって作品を創る。それらを”環境現象”と呼ぼう。作品は、環境とは切り離せず、環境変化とともに変化する。そして、これまで人間がつくってきたものの常識を超越し、人が作品の中に身体ごと入り込んでも作品の存在は維持され、作品は壊れても修復される。逆に、環境が維持されない時、作品はなくなってしまう。作品の存在の輪郭は曖昧で、環境と連続的である。人々の意識は、存在そのものから環境に広がっていくだろう。
チームラボについて
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。 チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。人は、認識するために世界を切り分けて、境界のある独立したものとして捉えてしまう。その認識の境界、そして、自分と世界との間にある境界、時間の連続性に対する認知の境界などを超えることを模索している。全ては、長い長い時の、境界のない連続性の上に危うく奇跡的に存在する。 チームラボの作品は、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、オーストラリア国立美術館(キャンベラ)、アモス・レックス(ヘルシンキ)、ロサンゼルス現代美術館(ロサンゼルス)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)などに収蔵されている。 teamlab.art Biographical Documents teamLab is represented by Pace Gallery, Martin Browne Contemporary and Ikkan Art.

ティーハウス

Food&Shop画像
EN TEA HOUSE 応灯楼
《呼応するランプの森とスパイラル》が広がるロビーにあるティーハウス。
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来場案内

会場情報

御船山楽園ホテル

会期

2018.7.19(木) - 常設

時間

24時間常時
* ご宿泊者(御船山楽園ホテル、竹林亭 )、EN TEA HOUSE - 応灯楼のご利用者、「チームラボ 廃墟と遺跡:淋汗茶の湯」のチケットをお持ちの方のみご覧いただけます。
* 応灯楼ご利用者は11:00~21:00(ラストオーダー 20:30)の時間内。
* 深夜に数十分間、ご覧いただけない時間がございます。

料金

御船山楽園ホテル、御宿竹林亭ご宿泊者は無料。
EN TEA HOUSE - 応灯楼ご利用者は、メニューからワンオーダー制。

アクセス

住所

御船山楽園
佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100

現地語での住所:

御船山楽園
佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100
電車のご利用
JR博多駅より: JR九州特急にてJR武雄温泉駅(1時間10分)下車。JR武雄温泉駅からタクシー(5分)またはJRバス(8分)。 JR新大村駅より: JR西九州新幹線にてJR武雄温泉駅(15分)下車。JR武雄温泉駅からタクシー(5分)またはJRバス(8分)。 JR武雄温泉駅より: タクシー(5分)またはJRバス【武雄温泉駅 - 嬉野温泉行き】(8分)にて御船山楽園 下車。
空港のご利用
長崎空港より 御船山楽園まで:車で40分。 新大村駅まで:乗り合いタクシー「おおむらかもめライナー」(15分)。または長崎県営バスで植松東下車(11分)。 福岡空港より 御船山楽園まで:車で1時間10分。 JR博多駅まで:福岡市地下鉄空港線(6分)。または快速西鉄バス(10分)。 佐賀空港より 御船山楽園まで:車で50分。または乗り合いリムジンタクシー(1時間)。

お問い合わせ

御船山楽園ホテル

Tel 0954-23-3131