teamLab: Dance! Art Exhibition, Learn & Play! Future Park | teamLab / チームラボ

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2016.12.29(木) - 2017.04.09(日)台北, Huashan1914・Creative Park
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2016.12.29(木) - 2017.04.09(日)台北, Huashan1914・Creative Park

teamLab: Dance! Art Exhibition, Learn & Play! Future Park

“teamLab: Dance! Art Exhibition & Learn! Future Park”は、デジタルアート作品が織りなす大人も子どもも楽しめる未来の遊園地です。今年は世界的に有名なデジタルアート集団チームラボが、数々のアート作品と共創をテーマにした作品を台北の皆様にお届けします。この展示は2015年に東京で初めにオープンしたとき50万人の来場者を記録し、世界的に有名なデザイン・インテリアマガジン「designboom」の「今年のアート展示トップ10」にも選出されました。ミラノエキスポ2015では、チームラボが日本パビリオンで展示したデジタルアート作品「Immersive installations」がベスト・プレゼンテーションに選出されました。


このチームラボの展示は、シンガポール、アメリカ合衆国、タイ、韓国そして日本にも展開しています。そして今回チームラボは台北の華山1914文創園区にて、チームラボのアート作品と未来の遊園地を一堂に会した大規模な展示を行うことになりました。もっとも人気のある作品のひとつである「クリスタルユニバース」は「Interactive 4D Vision」と呼ばれる独自のテクノロジーを用い、壮大な宇宙の中にいるような体験を実現します。未来の遊園地では「お絵かき水族館」や「お絵かきタウン」といった従来の作品のほか、台北で初めて披露されるアート作品もあります。2030sqmを超える展示会場とここでしか体験できない特別なアート作品群で、チームラボの生み出すデジタルの遊園地をこの冬ぜひ体感してください。

Dance! Art Museum

花と人、コントロールできないけれども共に生きる – A Whole Year per Hour / Flowers and People, Cannot be Controlled but Live Together – A Whole Year per Hour

空間には複数の季節が同時に存在し、それらがゆっくりと移り変わっていく。
花々は、移り変わっていく季節に合わせて、生まれる場所がゆっくりと移り変わっていく。

花々は生まれ、成長し、つぼみをつけ、花を咲かせ、やがて散り、枯れて、死んでいく。つまり、花は誕生と死滅を、永遠に繰り返し続ける。 人々がじっとしていれば、その付近の花々は普段より多く生まれ、咲き渡る。人々が花にふれたり、踏むと、いっせいに散って死んでいく。

時に、他の作品の境界を越え、他の空間に咲きわたるが、他の作品の影響で散ったり、死滅したりする。

春、国東半島の里山に訪れた際、山の中の桜やふもとの菜の花を見ているうちに、どこまでが人が植えたものなのか、どこまでが自生している花々なのか疑問に思った。そこは多くの花に溢れ、非常に心地よい場所だった。そして、その自然が、人の営みの影響を受けた生態系であることを感じさせる。どこまでが自然で、どこからが人為的なのか、境界が極めてあいまいなのだ。つまり、自然と人間は対立した概念ではなく、心地良い自然とは、人の営みも含んだ生態系なのであろう。そして、近代とは違った、自然に対して、人間が把握したり、コントロールしたりできないという前提の自然のルールに寄り添った人の長い営みこそが、この心地良い自然をつくったのではないだろうか。その谷間の人里には、以前の自然と人との関係が、ほのかに残っているように感じられ、コントロールできないという前提の下での、自然への人為とはどのようなものなのか、模索したいと思う。

冷たい生命 / Cold Life

本作品は「生命は生命の力で生きている」(2011年)の表面を剥がし、その構造を明らかにしている。
コンピュータでは、三次元の物体の形状を、網目状の線の構造で記述された抽象的で高次の情報で表現される。三次元で描かれているものは、その表面を剥ぐと、網目状の線の集合でできている。表面を剥いだ状態、つまり構造で記述された抽象的で高次の情報の状態のままで表現している。
自然の恵みも脅威も、そして文明の恵みも脅威も、連続的でつながっている。どこかに絶対的な悪意が あるわけでもなければ、かといって綺麗ごとでもすまされない。わかりやすい解などないし、感情すら整理できないかもしれない。それでも、あらゆる状況においても“生きる”それを全部肯定したい。生命はうつくしい。
チームラボが設立以来取り組んでいる空間に書く書『空書』。書の墨跡が持つ、深さや速さ、力の強さのようなものを、新たな解釈で空間に立体的に再構築し、蝶や鳥、花などの動植物が宿り、移り変わる季節とともに生命の営みを表現した。「山川草木悉皆成仏(生きとし生けるものすべてに仏性はやどる)」から、禅においては、何ものにも囚われる事のない、自然でありのままの姿こそが仏であると考える。現代に生きる我々の考える生命の心をかたちにした。

Black Waves

海は全ての海と繋がっていて、この世界の全ての波は繋がりあっている。

古典的な東アジアの美術の波は、よく線の集合で表現される。線の集合でできた波は、それらが流れの中の一部であることを気が付かせてくれる。そして、その線の集合には、波が生き物であるかのように、どこか生命を感じる。

実際、波が立ち上がる時、生命が花開くような強い生命の息吹を感じ、波の一つ一つが生命であるかのようにすら見える。しかし、波が崩れ落ちて消えた時、花が散るかのような儚さとともに、それが海の一部だったことに気が付く。そしてその海は全ての海と繋がっていて、つまりは、世界中の全ての波は、繋がりあっているのだ。
波が生命に見えるのは、生命とは、力強く立ち上がった波のようなものだからだ。生命は、全て連続的につながりあった一つの大海から、一度もとぎれることなく連続的に立ち上がり続ける、奇跡的な現象なのだ。

波は、無数の水の粒子の連続体で表現し、粒子間の相互作用を計算し、三次元上の水の動きをシミュレーションしている。その水の粒子の軌跡で線を描き、三次元上の波の表層に線を描いている。その立体的に描かれた線の集合を、チームラボが考える「超主観空間」によって切り取っているため、レンズやパースペクティブによって切り取った空間とは違い、鑑賞者は視点が固定されず、身体が自由になる。そして、波が映し出された壁は、我々と作品との境界面にならず、波の作品空間は、人々の身体のある空間と連続する。

Nirvana

伊藤若冲(1716 – 1800)は、近世日本の絵師の一人。江戸時代中期の京都にて活躍した。若冲は、画面全体を数万もの升の形に区切って升目ごとに彩色する、『升目画』という特異な表現方法を残している。本作品は『鳥獣花木図屏風』や『樹花鳥獣図屏風』をモチーフにしている。
升目画は、どこかコンピュータの機能的制約から生まれたピクセルアートに通ずるところがある。若冲の升目画は、西陣織(京都西陣で織られる伝統的高級絹織物)の制作工程の工業的制約か、もしくは、それに触発されて描かれたのではないかという説がある。ピクセルアートも機能的制約で生まれたが、機能的制約がなくなった現在でも、表現のひとつとして愛されている。升目画に、直感的に感じるデジタル感とは、そんなところではないかと思っている。升目画は、ひとつの升目ごとに何種類かの色彩を使って四角の中に模様を描いており、印象主義や点描主義よりも以前から、視覚混合の光学現象を意識して表現しているかのように思える。
 
本作は、仮想の三次元空間上で動植物を立体物として動かし、その空間を「超主観空間」によって映像作品にしている。
そして、三次元空間上の色を、画面の升目ごとに、升目の中の何重にも描かれた模様によって分割し、彩色している。たとえば、ある升目の模様が赤と青で彩色されていたら、その部分は三次元空間上では紫だった部分である。
画面の升目が固定されたまま空間は動いていくので、升目内の彩色は空間とは違う時間軸でうごめく。遠くで全体を見た時、視覚混合による鮮やかな色彩は、遅い時間軸で動いていく空間の動植物の世界。近くで凝視した時、升目ごとに細かく描かれた模様によって分割された色彩は、速い時間軸で変化していく世界。ふたつの時間軸が共存する。
 
部分によっては、升目が升目内のもっとも多い色で塗りつぶされ、抽象的な世界を構成する。動植物は空間上で動くが、画面内で固定化された升目によって抽象化される。ピクセルアートとはまた違う新たな視覚表現をつくっている。
また、空間上で動いている立体の動植物を、三次元の固定化された升目で抽象化した新たな視覚表現の立体升目画のアニメーションも織りまぜている。

追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして分割された視点 / Crows are chased and the chasing crows are destined to be chased as well, Division in Perspective – Light in Dark

7画面を立体的に配置したデジタルインスタレーション。

コンピュータ上の三次元空間に立体的に構築した世界を、我々が考える日本の先人達の空間認識の論理構造「超主観空間」によって、平面化し映像化にしている。 光の八咫烏が空間を飛び回り、その軌跡が光跡となり光の空間に描く書『空書』を描いている。烏が空中を互いに追い追われつつ、花となって散っていく。

日本のアニメが生んだ表現のひとつに、アニメーター板野一郎によって確立された「板野サーカス」というものがある。画面いっぱいに埋め尽くすほど大量に発射されたミサイル群が、まったく正しくないパースペクティブで描かれた(より人間がダイナミックさや迫力を感じるようにデフォルメされて描かれた)空間を乱れ飛ぶさまを、超高速のカメラワークによる視点の回り込み演出による映像美であるとされ、80年代以降のアニメーション表現に大きな影響を与えた。

本作品は、板野サーカスをオマージュし、二次元のアニメーションで行われていた空間のデフォルメを三次元空間で再現することによって、日本のアニメーター達が生んだデフォルメされた空間とは、どのような空間認識の論理構造であるか、それらは伝統的な日本の空間認識の連続性の中にあるのではないかという仮説の模索である。そして、デフォルメされた空間を三次元空間で再現することによって、平面化した時自由に横に広げ、実際の現実空間に再構築することを試みている。そして平面を分割し、分割された平面を現実空間に立体的に配置することによって、どのような体験になるかという実験でもある。

Learn & Play! Future Park

来場案内

会場情報

teamLab: Dance! Art Exhibition, Learn & Play! Future Park

会期

2016.12.29(木) - 2017.04.09(日)

時間

10:00-18:00(最終入場:17:00)

休み

2017年1月27日

Official Projection Partner

Panasonic

電話番号

02-66169928 (営業時間: 11:00-17:30)

アクセス

住所

Huashan1914, Creative Park
No. 1, Section 1, Bade Road, Zhongzheng District, Taipei City
MRTをご利用の場合
Take the MRT Bannan Line to the Zhong Xiao Xing Sheng Station and go exit one and continue to walk straight for about a block for 3-5 minutes.

バスをご利用の場合
At Zhong Xiao Elementary School station (on Zhong Xiao east road)
To eastern district of Taipei: 212、212直、232副、262、299、605、605副、605新台五、忠孝新幹線。
To Taipei Main Station: 212、212直、232副、262、299、605、605副、605新台五、忠孝新幹線、202、202區。
At Nation Audit Office Station (on Zhong Xiao east road)
To eastern district of Taipei: 205、212、220、232、232副、257、262、276、299、605、忠孝新幹線。
To Taipei Main Station: 205、212、220、232、232副、257、262、276、299、605、忠孝新幹線、202、202區、247。
At National Taipei University of Technology station (on Bade road): 205、257、276。
At Huashan Park station (on the Civic Boulevard): 669

お車をご利用の場合
The parking lot of Huashan 1914 creative park which is located at Zhong Xiao east road opens 24 hours.
Motorcycle: NTD 25 per hour
Car: NTD 40 per hour on weekdays, NTD 60 per hour on weekend; NTD 280 per day, NTD 540 per day.
アーティスト
logo
チームラボ
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。 チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。人は、認識するために世界を切り分けて、境界のある独立したものとして捉えてしまう。その認識の境界、そして、自分と世界との間にある境界、時間の連続性に対する認知の境界などを超えることを模索している。全ては、長い長い時の、境界のない連続性の上に危うく奇跡的に存在する。 チームラボの作品は、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、オーストラリア国立美術館(キャンベラ)、アモス・レックス(ヘルシンキ)、ロサンゼルス現代美術館(ロサンゼルス)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)などに収蔵されている。 teamlab.art Biographical Documents teamLab is represented by Pace Gallery, Martin Browne Contemporary and Ikkan Art.

主催

Media Sphere Communications Ltd.,
Greenland creatvie Co., Ltd.,
Huashan 1914 creative park

共催

L'art en ciel

協賛

TutorABC