Nature’s Rhythm

teamLab, 2017, Interactive Digital Installation + Light Sculpture, Endless, H: 19800 mm W: 15000 mm D: 15000 mm, Sound: Hideaki Takahashi

Nature’s Rhythm

teamLab, 2017, Interactive Digital Installation + Light Sculpture, Endless, H: 19800 mm W: 15000 mm D: 15000 mm, Sound: Hideaki Takahashi

本作は、直径15mの光の円形リンクと、光の点の集合でできた高さ20mにあるシリンダー(直径7m高さ14m)から構成されている。
 
上空のシリンダーでは、鳥群が空間を自由無礙に飛び回る。
リンクでは、数万匹の魚群が、リンクの上に立つ人々のふるまいの影響を受け、また上空の鳥群の影響を受けて泳ぐ。リンクの上で人々はそれぞれ色を持つ、そして、近くの魚はその色に染まっていく。

数千から数万の魚や鳥の群れの動きは、美しく神秘的で、まるで一つの巨大な生命体のようにも見える。群れには、リーダーもいなければ意思疎通もなく、となりの仲間が動くと自らも動くというような単純な規則で動いているとされている。しかし、数百匹や数百羽の群れでほぼ同時に起こることの生理学的なメカニズムは謎に包まれている。そこには、人間がまだ理解していない普遍的原理の存在があるかのように感じる。何にせよ、群れによる彩色には、全体としての意思はない。人々の存在の影響を受けながら、一匹一匹や一羽一羽がプリミティブな規則で動くことで、平面は、意図のない複雑で美しい彩色となる。

作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。