チームラボ展、上海・TANK Shanghai「teamLab: Universe of Water Particles in the Tank」

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teamLab: Universe of Water Particles in the Tank
終了しました
2019.03.23(土) - 08.31(土)上海, TANK Shanghai
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2019.03.23(土) - 08.31(土)上海, TANK Shanghai

作品

花と人、コントロールできないけれども共に生きる / Flowers and People, Cannot be Controlled but Live Together - Transcending Boundaries, A Whole Year per Hour

他の作品の境界を越え、一時間を通して、一年間の花々が咲いては散り、変化していく。

花は生まれ、成長し、咲き、やがては散り、枯れていく。誕生と死滅を、永遠と繰り返し続ける。 花は、人々がじっとしているといつもより多く生まれ、人々が花に触ったり、歩きまわると、いっせいに散っていく。

作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、鑑賞者のふるまいの影響を受けながら、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。

そして、「Universe of Water Particles in the Tank」の水の影響で散っていく。

春、国東半島に訪れた際、山の中の桜やふもとの菜の花を見ているうちに、どこまでが人が植えたものなのか、どこまでが自生している花々なのか疑問に思った。そこは多くの花に溢れ、非常に心地よい場所だった。そして、その自然が、人の営みの影響を受けた生態系であることを感じさせる。どこまでが自然で、どこからが人為的なのか、境界が極めてあいまいなのだ。つまり、自然と人間は対立した概念ではなく、心地良い自然とは、人の営みも含んだ生態系なのであろう。そして、近代とは違った、自然に対して、人間が把握したり、コントロールしたりできないという前提の自然のルールに寄り添った人の長い営みこそが、この心地良い自然をつくったのではないだろうか。その谷間の人里には、以前の自然と人との関係が、ほのかに残っているように感じられ、コントロールできないという前提の下での、自然への人為とはどのようなものなのか、模索したいと思う。

Black Waves: 埋もれ失いそして生まれる / Black Waves: Lost, Immersed and Reborn

1つの連続した波によるインスタレーション(波は展示空間内で一筆書きのように全て連続して繋がっている)。人々は、他者と共に作品の一部となり、溶け込んでいくことで、自分と他者との境界を連続的なものに変え、そして私たちと世界との、境界のない新しい関係を模索する。
コンピューター上の空間で、三次元上の水の動きをシミュレーションし波を構築している。水は、無数の水の粒子の連続体で表現し、粒子間の相互作用を計算している。そして、水の粒子の挙動で線を描き、三次元上の波の表層に線を描いている。そして、立体的に描かれた線の集合を、チームラボが考える「超主観空間」によって平面化し映像作品にしている。

前近代の日本の絵画では、川や海など水は、線の集合として表現されることが多い。そして、その線の集合はまるで生き物かのようにどこか生命感を感じる。前近代の人々らには、実際、古典的な日本の絵画(川や海などで言うならば、まるで生き物のように見える線の集合)のように、世界が見えていたのではないだろうか。
「なぜ、前近代の人々が川や海そのものに生命を感じていたかのようなふるまいをしていたのか?」、そして、「なぜ、彼ら自身も自然の一部であるかのようなふるまいをしていたのか?」という疑問へのヒントが、それらの絵画表現の中にあるように感じる。 もし、ビデオカメラで切り取った本物の波よりも、本作の波の方に、より鑑賞者と作品世界との間に境界線がなくなるような、作品世界に入り込むような感覚、もっと大胆に言えば、その線の集合にすら生命体だと感じ、まるで鑑賞者が波に憑依するかのような体験をするならば、前近代的な日本の「世界の見え方」と、そこから発生する「世界に対するふるまい」とのつながりが見えてくる。 自然とは観察の対象ではなく、「自分自身も自然の一部である」と考えていたかのようなふるまいは、単に、かつての人々の見え方が、川や海のような自然の一部を生命体のように見せ、自然の一部にすら憑依させてしまいやすい見え方だったからではないだろうか。つまり、自然と自分との境界がないような感覚になりやすい見え方だったからではないだろうかと思うのだ。

来場案内

会場情報

teamLab: Universe of Water Particles in the Tank

会期

2019.03.23(土) - 08.31(土)

開館時間

火曜日 – 金曜日 10:00 – 20:00(最終入館 19:30)
土曜日・日曜日・祝日 10:00 – 21:00(最終入館 20:30)

休み

月曜日

料金

子ども

RMB 80

*身長120cm以下で、大人が同伴
*火曜日から日曜日、1回入場可能

 

大人

平日チケット: RMB 120

*祝日を除き、火曜日から金曜日、1回入場可能

 

全日程チケット: RMB 150

*火曜日から日曜日、1回入場可能


VIP チケット: RMB 200

*火曜日から日曜日、1回優先入場

 

家族

RMB 350 /家族

*大人2人と子供一人(身長120㎝以下)が同時に入場可能

*火曜日から日曜日、1回入場可能


チケットは以下にて購入可能:

TANK Shanghaiの受付カウンター

*WeChat、Alipay、クレジットカード、現金での支払い可能

オンラインチケットサイト各種

WeChat

teamLab
TANK Shanghai

アクセス

住所

TANK Shanghai
上海市龍騰大道2380号 TANK5号機
上海油罐艺术中心
上海市徐汇区龙腾大道2380号
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• 地下鉄11号線「雲錦路」駅、2番出口から徒歩約10分。
*2番出口を出て南に進み、1本目の道を左折。突き当たりの龍騰大路を渡ってから右折すると、左手に白いタンク群が見えてきます。(徒歩839m)
• バス1222号線「雲錦路龍陽路」下車、徒歩739m。

お問い合わせ

代表電話

TANK Shanghai
 +86 (21) 6950 0005

注意事項

フラッシュ、一脚、三脚、自撮り棒、撮影用小物のご使用はご遠慮ください。

お撮りになった写真やビデオは、個人的な利用に限らせていただきます。

アーティスト
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チームラボ
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。 チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。人は、認識するために世界を切り分けて、境界のある独立したものとして捉えてしまう。その認識の境界、そして、自分と世界との間にある境界、時間の連続性に対する認知の境界などを超えることを模索している。全ては、長い長い時の、境界のない連続性の上に危うく奇跡的に存在する。 チームラボの作品は、ロサンゼルス現代美術館(ロサンゼルス)、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、アモス・レックス(ヘルシンキ)に収蔵されている。 teamlab.art Biographical Documents teamLab is represented by Pace Gallery, Martin Browne Contemporary and Ikkan Art.

主催

TANK Shanghai