【公式】teamLab Future World, アートサイエンス・ミュージアム, マリーナベイ・サンズ, シンガポール

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2016.03.12(土) - 常設シンガポール, マリーナベイ・サンズ, アートサイエンス・ミュージアム
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2016.03.12(土) - 常設シンガポール, マリーナベイ・サンズ, アートサイエンス・ミュージアム

想像力、遊び心、そして冒険心。
シンガポール最大のチームラボの常設アートギャラリーで体験できること。

チームラボのインタラクティブな宇宙空間で、創造力に火をつけよう。
17のインスタレーションから成る永遠に変化し続ける空間で、想像力を最大限に刺激し、創造の探検によって、新たな可能性を秘めた世界を切り開こう。
作品は、空間内の鑑賞者の存在にも影響を受けるため、鑑賞者はアート・サイエンス・マジック・メタファーの世界に侵食される。
ぜひ、これらの魅力的なアート作品を体験しにきてください。

ー アートサイエンス・ミュージアム

アート作品

Autonomous Abstraction

自律抽象画。
点は固有の明滅と色相の周期を持つ。近い点同士は、互いに引き込み現象を起こし、近い点同士の明滅のリズムと色相が近づいていく。人々が点に触れると、点の明滅と色相のリズムが変化しバラバラになるが、近い点同士はまた引き込み現象を起こしていく。
各点は明滅ごとに一つの音色を響かせる。空間は、その音の連なりだけが鳴っており、音楽と感じる空間の音色は、その明滅の音色の連なりだけで形成している。

引き込み現象とは、異なるリズムが互いに影響を受けてそろっていくこと。壁にかかった2つの振り子時計の振り子が、だんだん揃っていくこと。1本の木にたくさんホタルが集まると、同じタイミングで点滅がはじまり、大きな光を作り出すこと。心臓を構成する細胞たちが同期して、同じタイミングで震えることによって、心臓の拍動が生み出されていることなど。物理現象、神経生理、生命系や生態系など多様な系で見られる。個々が全体を俯瞰する能力を持たないにも関わらず、個々の自律的な振る舞いの結果として、秩序を持つ大きな構造を作り出す現象である自己組織化であり、自発的秩序形成とも言える。

本来、宇宙ではエントロピー(無秩序の度合いを表す物理量)が極大化に向かうとされ(エントロピー増大の法則)、形あるものは崩れていくのが摂理だ。しかし、それにもかかわらず、太陽が生まれ、惑星が生まれ、生命が生まれ、社会が存在していることは、不思議である。宇宙や生命、自然や社会が成り立っているのは、無秩序に向かう中で、自己組織化という共通の現象によって、ひとりでに秩序が生まれ続けているからかもしれない。つまり、この宇宙も、自分の存在も、同じ現象によって連続的に生まれた秩序なのだ。

花と人、コントロールできないけれども共に生きる - Transcending Boundaries, A Whole Year per Hour / Flowers and People, Cannot be Controlled but Live Together - Transcending Boundaries, A Whole Year per Hour

他の作品の境界を越え、一時間を通して、一年間の花々が咲いては散り、変化していく。 
花は生まれ、成長し、咲き、やがては散り、枯れていく。誕生と死滅を、永遠と繰り返し続ける。 花は、人々がじっとしているといつもより多く生まれ、人々が花に触ったり、歩きまわると、いっせいに散っていく。
作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
そして、他の作品に影響を与えたり、他の作品の影響で散ったりする。
春、国東半島に訪れた際、山の中の桜やふもとの菜の花を見ているうちに、どこまでが人が植えたものなのか、どこまでが自生している花々なのか疑問に思った。そこは多くの花に溢れ、非常に心地よい場所だった。そして、その自然が、人の営みの影響を受けた生態系であることを感じさせる。どこまでが自然で、どこからが人為的なのか、境界が極めてあいまいなのだ。つまり、自然と人間は対立した概念ではなく、心地良い自然とは、人の営みも含んだ生態系なのであろう。そして、近代とは違った、自然に対して、人間が把握したり、コントロールしたりできないという前提の自然のルールに寄り添った人の長い営みこそが、この心地良い自然をつくったのではないだろうか。その谷間の人里には、以前の自然と人との関係が、ほのかに残っているように感じられ、コントロールできないという前提の下での、自然への人為とはどのようなものなのか、模索したいと思う。

百年海図巻 [上映時間: 100年]/ 100 Years Sea [running time: 100 years]

《百年海図巻》は、上映時間が100年の映像作品。この作品は、WWF(世界自然保護基金)が2009年9月に発表した「今世紀末までに地球の海面は最大120cm上昇する」という予測に基づき、2109年までの100年間、実寸の時間で海面が上がっていく。2009年に生まれたこの作品は、生まれた瞬間から現実の海とパラレルな世界になる。100年後、私たちがこの作品を見たとき、現実の海は、どんな様子だろうか。私たちが予想するよりも凄惨な海なのか、穏やかな海なのか。作品の海はその時がくるまで上昇し続ける。
古典的な東アジアの美術の波は、よく線の集合で表現される。線で描かれた波は、それらが流れの中の一部であることを気付かせてくれる。そして、その線の集合には、波が生き物かのように、どこか生命を感じる。
実際、波が立ち上がる時、生命が花開くような強い生命の息吹を感じ、波の一つ一つが生命であるかのようにすら見える。しかし、波が崩れ落ちて消えた時、花が散るかのような儚さとともに、それが海の一部だったことに気が付く。そしてその海は全ての海と繋がっていて、つまりは、世界中の全ての波は、繋がりあっているのだ。波が生命に見えるのは、生命とは、力強く立ち上がった波のようなものだからだ。生命は、全て連続的につながりあった一つの大海から、一度もとぎれることなく連続的に立ち上がり続ける、奇跡的な現象なのだ。

学ぶ!未来の遊園地

共同的な創造性、共創(きょうそう)をコンセプトにした教育的なプロジェクトであり、他者と共に自由に世界を創造することを楽しむ「遊園地」です。

運動の森

「身体で世界を捉え、世界を立体的に考える」をコンセプトに、脳の海馬を成長させ、空間認識能力を鍛える新しい「創造的運動空間」です。複雑で立体的な空間で、強い身体性を伴って、身体ごとインタラクティブな世界に没入します。

イロトリドリのエアリアルクライミング / Aerial Climbing through a Flock of Colored Birds

「エアリアルクライミング」は、ロープで吊られた棒が、空中に立体的に浮かんでいる空間。人々は、落ちないように、その棒を使って空中を立体的に渡っていく。棒は連結されているため、他の人による棒の動きが、自分が乗っている棒に影響を与える。選択するルートによって棒の組み方が違い、さまざまな棒の連結のされ方によって、それぞれ違った体験となる。さまざまな色の棒は、人が乗ると強く輝き、棒の色特有の音色が響きはじめる。多くの人がさまざまな色の棒に乗ることで、音色は重なっていく。
空間には、群鳥が自由無礙に飛び回っている。鳥は、人の近くを飛ぶ時、人が乗っている棒の色を取って、その色に変化する。
数千から数万の鳥の群れの動きは、美しく神秘的で、まるで一つの巨大な生命体のようにも見える。群れには、リーダーもいなければ意思疎通もなく、となりの仲間が動くと自らも動くというような単純な規則で動いているとされている。しかし、数百羽の群れでほぼ同時に起こることの生理学的なメカニズムは謎に包まれている。そこには、人間がまだ理解していない普遍的原理の存在があるかのように感じる。何にせよ、群れによって染められていく空間の色彩は、全体としての意思はない。人々の存在の影響を受けながら、一羽一羽がプリミティブな規則で動くことで、意図のない複雑で美しい色彩で空間を染めていく。
作品は、コンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、人々のふるまいの影響を受けながら、永遠に変化し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。

来場案内

会場情報

teamLab Future World: Where Art Meets Science

会期

2016.03.12(土) - 常設

開館時間

10:00 - 19:00 (最終入場 17:30)

チケット売場

マリーナベイ・サンズのチケット売場
- アートサイエンス・ミュージアム、B2(地下2階)
- タワー1のホテルロビー コンシェルジュデスク- ザ・ショップス L1 (1階)リテールコンシェルジュ
- タワー3のB1(地下1階)スカイパークチケットカウンター
- 劇場、ザ・ショップスB1(地下1階)

週末にアートサイエンス・ミュージアムへお越しの場合はネットでご予約いただくと、チケット売場で並ばずにご入館いただけます。
当日券はオンラインで17:00までご購入いただけます。

お問い合わせ先

ArtScience Museum at Marina Bay Sands
Email 

アクセス

住所

アートサイエンス・ミュージアム、マリーナベイ・サンズ
6 Bayfront Ave, Singapore 018974

お問い合わせ

団体予約について

こちらにてご確認下さい。

チケット

チケット料金

一般料金
大人

SGD 30.00

シニア(65歳以上) / 学生 / 子供(2歳から12歳) / 障がいをお持ちの方

SGD 25.00

ファミリープラン
* 大人2名+子供(2歳から12歳)2名

SGD 85.00

シンガポール居住者
大人

SGD 25.00

シニア(65歳以上) / 学生 / 子供(2歳から12歳) / 障がいをお持ちの方

SGD 20.00

ファミリープラン
* 大人2名+子供(2歳から12歳)2名

SGD 70.00

サンズリワード会員
大人

SGD 21.00

シニア(65歳以上) / 学生 / 子供(2歳から12歳) / 障がいをお持ちの方

SGD 17.50

チケット

チケットについて
*シンガポール居住者やサンズリワードメンバーには割引チケットがございます。その他、お得な他の展示とのコンビネーションチケットもございます。詳しくはこちらを御確認ください。
*入場料金には、ミュージアムの入場料、税金、予約手数料が含まれています。
*入場チケットで、展示会への1回の入場、同日のミュージアム再入場、4階ギャラリーの無料入場ができます。
*特別展示につきましては、入場料が変更になる場合がございます。
*上記金額については予告なく変更になる場合がございます。
*「Future World」展年間パスについてはこちらにてご確認ください。

ファミリフライデーについて
毎週金曜日は、大人用チケットをお買い上げいただくと、同伴の12歳未満のお子様の入場が無料に。
詳細はこちら
ご来場時の注意
ピーク時には展示場入口で列にお並びいただく場合があります。
混雑に配慮し、順次ご入場いただきますので予めご了承ください。
速やかに快適に入場できるように、ご来場前にチケットのオンラインでのご購入をお勧めします。
チケットは、アートサイエンス・ミュージアムのチケット売場以外に、サンズ シアターのチケット売場(マリーナベイ・サンズの地下1階)でもご購入いただけます。
アーティスト
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チームラボ
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。 チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。人は、認識するために世界を切り分けて、境界のある独立したものとして捉えてしまう。その認識の境界、そして、自分と世界との間にある境界、時間の連続性に対する認知の境界などを超えることを模索している。全ては、長い長い時の、境界のない連続性の上に危うく奇跡的に存在する。 チームラボの作品は、ロサンゼルス現代美術館(ロサンゼルス)、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、アモス・レックス(ヘルシンキ)に収蔵されている。 teamlab.art Biographical Documents teamLab is represented by Pace Gallery, Martin Browne Contemporary and Ikkan Art.

主催

アートサイエンス・ミュージアム

協賛

EPSON