日本の先人達が描いた川や滝は、よく線の集合で表現されます。
そして、その線の集合には、どこか生命を感じます。
それは、彼らには、自然に対して畏敬の念のようなものがあり、
ある種の神を感じたからだと思うのです。
そして、そこに自分を置き、
自分と向き合い、雑念を洗い流すことで、
人々は、無となり、自然と一体化していたのでしょう。
書は、心の付く漢字から選び、
瀧は、物理的な瀧のシミュレーションから、線を創っています。
作品に近づくと、あなたの影ができます。
そして、あなたの心が洗い流されるように、
あなたの影から書が浮遊して出ていきます。
“瀧心図” 遊び方
1:壁に瀧が投影されています。
2:作品の前であなたが動いたり、歩いたりすると、書が生まれます。
3:書は、色を変えて昇華します。
4:書は、空間に広がり、消えていきます。