空間の入口付近中央に立って鑑賞する作品。

人々が作品空間に入ると、作品空間は人々と一体となって動き出す。人々の足下には痕跡が残り続け、作品空間と人々が一体となって移動していくことによって、それぞれの痕跡は一本の長い線となり、空間に残っていく。作品世界は物質的な空間を超越し、人々と作品世界との境界はなくなっていく。

この作品空間は、人々がいなければ空間だけが存在し、何もなく、永遠に何も描かれない。この作品世界は、人々の存在によって描かれはじめる。