グラフィティネイチャー - 廃墟の湯屋に住む生き物たち、レッドリスト / Graffiti Nature - Living in the Ruins of a Bathhouse, Red List

teamLab, 2017-, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi

グラフィティネイチャー - 廃墟の湯屋に住む生き物たち、レッドリスト / Graffiti Nature - Living in the Ruins of a Bathhouse, Red List

teamLab, 2017-, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi

みんなが描いた様々な生き物たちが、御船山楽園内の廃墟となった湯屋に、生息している。紙に生き物の絵を描くと、描いた絵に命が吹き込まれ、目の前に現れ動き出す。 

生き物たちは、他の生き物を食べたり、他の生き物に食べられたりしながら、共に1つの生態系を作っている。

あなたが描いて生まれた生き物は、他の生き物を食べると増えていく。逆に、しばらく他の生き物を食べられないと死んでいなくなる。 また、他の生き物に食べられるといなくなる。


サンショウウオはヘビを食べ、ヘビはトカゲを食べ、トカゲはカエルを食べ、カエルは蝶を食べそれぞれ増えていく。また、蝶は、花が咲いている場所で増えていく。

花は、人々がじっとしているとたくさん咲いていく。逆に、人々が踏んで歩き回ると散ってしまう。そしてサンショウウオは、人にたくさん踏まれると死んでしまう。


レッドリスト(Red List)とは、国際自然保護連合による、絶滅の危機を調べた生物種のデータベース。この作品には、絶滅のおそれがある生き物をはじめ、レッドリストに登録されている様々な野生生物が登場する。

作品の背景

生態系

  • 地球上には、約1000万以上の種類の生きものがいると考えられています。ひとつひとつの生きものは、ほかの生きものと関わり合いながら生きています。 植物は、雨や地面や太陽の光(光合成)などから生きるための養分をつくります。 その植物を動物が食べます。また、その動物を食べる動物もいます。 動物が死ぬと、微生物が細かく分解していき、それを養分として植物が取り入れるのです。

  • 生きものたちと、それらの生きものたちが生きる自然環境をあわせて「生態系」といいます。生態系では、それぞれの生きものが、それぞれの役割を持っています。ですから、気候の変化や人間の活動によって、ある生きものの数が大きく増えたり減ったりすると、生態系が乱れて、ほかの生きもの全体に影響が出ます。

遊び方

  • 1

    動物や花の輪郭が描かれた紙にお絵かきする。

  • 2

    お絵かきした紙をスキャンする。

  • 3

    動物がみんなと同じ空間で動き出す。

  • 4

    空間に立つと、まわりに花が咲く。歩くと、花は散る。

  • 5

    動物に近づくと、動物はこちらに気づいて、動き出す。

育む力

  • クリエイティビティ・表現力の発揮
  • 多様性の尊重
  • 自己効力感の醸成
  • テクノロジーへの興味
  • 生態系への視座