スケッチ環世界 / Sketch Umwelt World
teamLab, 2025, Interactive Digital Installation, Sound: teamLab
スケッチ環世界 / Sketch Umwelt World
teamLab, 2025, Interactive Digital Installation, Sound: teamLab
紙にヒコーキや、イルカ、タカ、チョウの絵を描く。すると、描いた絵が目の前に立体で出現し、世界に飛び立つ。飛び回るヒコーキやイルカ、タカ、チョウに触ると、加速したり、逃げたりする。
スマートフォンでは、自分が描いたヒコーキやイルカ、タカ、チョウを、それぞれの視点で操縦することができる。
すべての生き物は、それぞれが持つ知覚によってのみ世界を理解している。つまり、生き物によって、世界の見え方は違う。そのように各々の知覚によって構築された世界を環世界という。ここでは飛行機を操縦する人間を模して、簡易的にレンズ越しに世界を見て操縦するが、他の生き物を選ぶと、それぞれ全く違った世界の見え方で操縦することになる。
イルカは音を発し、その反響音で世界を認識している。鉄とプラスチックを叩いた音が違うように、材質の違いまで認識する。人には同じに見える生花と造花は、イルカには全く違うものに認識される。イルカの目は光の色を認識しないため、イルカが認識する世界は、人間とは全く違った色彩の世界かもしれない。
タカは、同時に2つのものをはっきりと見ることができる。人は1つのものをはっきり見ると、それ以外の周りが見えにくくなってしまうが、タカは前を見て飛んでいるにもかかわらず、地上の小動物を見ることができる。操縦画面では、ズームしたい場所をタップすると、その場所が大きく見える。
チョウは、水平方向に344度、垂直方向に約360度の視野を持っている。操縦画面では、前方だけではなく、左右や上下、後ろまで含んだ視野で操縦する。