Flowers from the Floating Flower Garden

《Floating Flower Garden》で作品として花を咲かせていた多種多様のランが再育成されてここに来ている。

《Floating Flower Garden》の花々は、全てラン科の花々である。作品空間で咲いているランは、本来、木の上や岩など、土のない場所で生きる。

花が散っていても、丁寧に育てると再び花を咲かせる。ランは、100年以上生きるとも言われ、新たな株が生まれていくことにより、永遠に生きる。

ランは、進化の中で、もっとも多様性を享受した植物で、陸上にある全ての植物の種類の約10％は、ラン科の植物とも言われている。多様性を享受したランの多くは、他の植物でいっぱいであった土の上ではなく、他の植物のいない木の上や岩など、土のないところに最適化していった。土のない場所、つまり、これまでの植物にとっては非常識的に環境が悪いがゆえに、競争のない世界に最適化したランの多くは、進化のもっとも最後の方に現れたと考えられ、今もなお多様化し続けている。進化は何を選んだのか、考えさせられる。

ARTWORKS: 

華の山

開いた環境の永遠

開いた環境の永遠の存在

開いた環境の永遠の存在 - Vertical