ジパング―平成を駆け抜けた現代アーティストたち | teamLab / チームラボ

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ジパング―平成を駆け抜けた現代アーティストたち
終了しました
2024.08.24(土) - 10.20(日)佐賀, 佐賀県立美術館

Group Exhibition

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ジパング―平成を駆け抜けた現代アーティストたち
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2024.08.24(土) - 10.20(日)佐賀, 佐賀県立美術館

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作品

世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う / United, Fragmented, Repeated and Impermanent World

伊藤若冲(1716 – 1800)は、近世日本の絵師の一人。江戸時代中期の京都にて活躍した。若冲は、画面全体を数万もの升の形に区切って升目ごとに彩色する、『升目画』という特異な表現方法を残している。本作品は『鳥獣花木図屏風』や『樹花鳥獣図屏風』をモチーフにしている。升目画は、どこかコンピュータの機能的制約から生まれたピクセルアートに通ずるところがある。若冲の升目画は、西陣織(京都西陣で織られる伝統的高級絹織物)の制作工程の工業的制約か、もしくは、それに触発されて描かれたのではないかという説がある。ピクセルアートも機能的制約で生まれたが、機能的制約がなくなった現在でも、表現のひとつとして愛されている。升目画に、直感的に感じるデジタル感とは、そんなところではないかと思っている。升目画は、ひとつの升目ごとに何種類かの色彩を使って四角の中に模様を描いており、印象主義や点描主義よりも以前から、視覚混合の光学現象を意識して表現しているかのように思える。
本作は、仮想の三次元空間上で動植物を立体物として動かし、その空間を「超主観空間」によって映像作品にしている。そして、三次元空間上の色を、画面の升目ごとに、升目の中の何重にも描かれた模様によって分割し、彩色している。たとえば、ある升目の模様が赤と青で彩色されていたら、その部分は三次元空間上では紫だった部分である。
画面の升目が固定されたまま空間は動いていくので、升目内の彩色は空間とは違う時間軸でうごめく。遠くで全体を見た時、視覚混合による鮮やかな色彩は、遅い時間軸で動いていく空間の動植物の世界。近くで凝視した時、升目ごとに細かく描かれた模様によって分割された色彩は、速い時間軸で変化していく世界。ふたつの時間軸が共存する。
部分によっては、升目が升目内のもっとも多い色で塗りつぶされ、抽象的な世界を構成する。さらに、鑑賞者が作品の前に存在するとき、その近くの升目も同様に塗りつぶされていく。動植物は空間上で動くが、画面内で固定化された升目によって抽象化される。鑑賞者の存在によって、升目画の世界と、升目によって抽象化されて描かれた世界とが混ざりあう。
展覧会について
ジパング―平成を駆け抜けた現代アーティストたち―
平成という時代は「失われた30年」と否定的に語られる一方で、ファッションや建築、アニメやマンガ、そして現代アートの分野において素晴らしい作家たちが活躍し、世界的な評価を得た時代でもあります。
 本展は平成に生まれた日本の現代アートをクロニクル的に捉えた展覧会であり、平成23~24年(2011~2012年)に国内で開催された「ジパング」展を再編、更に発展させたものです。13年前のジパング展は、「日本の」現代アートがもつ魅力を<再発見>してほしいというねらいとともに、東日本大震災直後の日本が現代アートの力によって癒され、あるいは活力を得てほしいと企図されたものでした。
 今回のジパング展では、「平成」から「令和」へ、美術界を席巻したトップアーティストたちの作品を一堂に御紹介します。世界の現代アートの文脈を視野に捉えながら、日本の文化と結合・変容させ、独自の表現を獲得した彼らの作品は、いずれも時代の複雑さや多様性を反映しています。それぞれのアートを通じて「平成」という時代を振り返るとともに、今このときも生まれ続ける現代アートをお楽しみください。(展覧会ページより)

来場案内

会場情報

ジパング―平成を駆け抜けた現代アーティストたち

会期

2024.08.24(土) - 10.20(日)

時間

9:30 - 18:00 (最終入場 17:30)

休み

毎週月曜日
* 9.16(月・祝)、9.23(月・祝)及び10.14(月・祝)は開館
* 9.17(火)、9.24(火)及び10.15(火)は休館

料金

一般   1,200円
割引料金 1,000円

* 高校生以下、障害者手帳又は指定難病医療受給者証の所持者とその介助者1名は無料。
* 割引料金は20名以上の団体、博・美メール会員、学生証(大学・専門学校等)提示の学生、本特別展の使用済み半券提示の方、17時以降入場の方に適用。

ウェブサイト

佐賀県立美術館

アクセス

住所

佐賀県立美術館(2・3・4号展示室)
佐賀県佐賀市城内1丁目15−23
アーティスト
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チームラボ
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。 チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。人は、認識するために世界を切り分けて、境界のある独立したものとして捉えてしまう。その認識の境界、そして、自分と世界との間にある境界、時間の連続性に対する認知の境界などを超えることを模索している。全ては、長い長い時の、境界のない連続性の上に危うく奇跡的に存在する。 チームラボの作品は、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、オーストラリア国立美術館(キャンベラ)、アモス・レックス(ヘルシンキ)、ロサンゼルス現代美術館(ロサンゼルス)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)などに収蔵されている。 teamlab.art Biographical Documents teamLab is represented by Pace Gallery, Martin Browne Contemporary and Ikkan Art.

主催

佐賀県立美術館

後援

佐賀新聞社、サガテレビ、NHK佐賀放送局

企画協力

ミヅマアートギャラリー