teamLab : Au-delà des limites | teamLab / チームラボ

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2018.05.15(火) - 09.09(日)パリ, Grande Halle de La Villette
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teamLab : Au-delà des limites


人は自らの身体で自由に動き、他者と関係性を持ち、身体で世界を認識しています。そして身体は時間を持ち、脳内で考えは、同じ脳内の他の考えと境界が曖昧なまま影響を受け合い、時には混ざり合っています。


アートも定位置に留まらず自ら動き出し、人々と関係性を持ち、身体と同じ時間の流れを持とう。そして、作品は独立し続けたまま、他の作品と境界は曖昧で影響を受け合い、時には混ざり合う。そのような作品群による、境界のない1つの世界。


人々は、その世界に迷い込んでいきます。そして、その境界のない作品群は、人々の存在によって変化していきます。その1つの世界に他者と共に身体ごと没入し、溶け込んでいくことで、自分と他者との曖昧な境界、そして私たちと世界との境界のない新しい関係を模索していくのです。


作品

秩序がなくともピースは成り立つ / Peace can be Realized Even without Order

無数の透明な像によるインタラクティブな作品。
「無限の透明」の空間に、「Walk, Walk, Walk」の肖像群が入ってくると、この作品ははじまる。肖像群が空間を出てていき、いなくなると作品は終わる。
作品中の人々は、おのおの自律している。そして、楽器を奏でたり踊ったり、それらは近くの人々が奏でる音の影響を受けて行動している。全体に影響を与える者や、全体を把握している者、つまり、オーケストラでいうところの指揮者は存在しないし、中心や基準というような概念はない。しかし、彼らはお互いに影響しあい、やがて「引きこみ現象」が起こり、しばらくすると演奏に調和が生まれる。
作品中の人々は、来場者が近づくと、たまに来場者に気づき、奏でることを止めて反応する。しばらくすると、また適当に楽器を奏で始める。気まぐれに始まった演奏のために、周囲の音楽の調和は壊れる。来場者がいなかったり、来場者がじっと静かにしていたりすると、また引きこみ現象が起こりはじめ、調和が生まれていく。
作品中の人々は、ある時、空間を抜け出し、外に出て歩いていく。空間に戻ってくれば、また、おのおの楽器を奏でたり、踊りだしたりし始める。
日本には「阿波踊り」という、非常にプリミティブな踊り祭りがある。その祭りでは、各自がおのおの踊る集団を作り、集団で楽器を奏でて街中で勝手に踊り歩く。各集団は好きなように奏でながら、好きなように踊り歩くのだが、なぜか街全体で音楽に調和が生まれている。それは踊り歩く中で、たまたま出会った集団の音楽のテンポに、互いの集団が無自覚にだんだん合わせていくということで成り立っている。そこにはルールがあるわけではなく、無自覚に行われている。そして、人々は解放されそこに一切の秩序がないように感じるにも関わらず、非常にピースな体験をする。近代以前の社会は、もしかしたら、今とは違った方法で、ピースを成り立たせていたのかもしれないのだ。
インターネットによって、人は好きな人々と勝手につながっている。そのことが加速され、結果的に、世界中がつながっていっている。人々にとって、互いにつながっている者同士の影響がもっとも大きくなってきている。そんな新しい時代で感じていることが、プリミティブな踊り祭りでの体験とリンクし、新しい時代は、今とはまったく違った方法論でピースを成り立たせる可能性があるのではないかと感じさせる。
作品に出てくる者たちは、具体的な誰かではなく、誰でもない誰かを表現している。

作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として、以前の状態が複製されることなく、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。

グラフィティネイチャー - 鼓動する山と谷、レッドリスト / Graffiti Nature - Beating Mountains and Valleys, Red List

鼓動する山と谷は、立体的な地形でできており、視覚による認識と身体による認識が分離され、うごめいている。
みんなが描いた様々な生き物たちが、鼓動する山と谷に生息している。紙に生き物の絵を描くと、描いた絵に命が吹き込まれ、目の前に現れ動き出す。
生き物たちは、他の生き物を食べたり、他の生き物に食べられたりしながら、共に1つの生態系をつくっている。あなたが描いて生まれた生き物は、他の生き物を食べると増えていく。逆に、しばらく他の生き物を食べられないと死んでいなくなる。また、他の生き物に食べられるといなくなる。
サンショウウオはヘビを食べ、ヘビはトカゲを食べ、トカゲはカエルを食べ、カエルは蝶を食べそれぞれ増えていく。また、蝶は、花が咲いている場所で増えていく。花は、人々がじっとしているとその場にたくさん咲いていく。逆に、人々が踏んで歩き回ると散ってしまう。そして、サンショウウオは、人にたくさん踏まれると死んでしまう。
生き物たちは増えたり減ったりしながら、この世界に広がっていく。あなたが描いた生き物も、どこかで増えているかもしれない。探してみよう。
レッドリスト(Red List)とは、国際自然保護連合による、絶滅の危機を調べた生物種のデータベース。この作品には、絶滅のおそれがある生き物をはじめ、レッドリストに登録されている様々な野生生物が登場する。

The Way of the Sea, そして超越する空間 - Colors of Life / The Way of the Sea, Transcending Space - Colors of Life 

四方と下方が全て映像に囲われたインタラクティブデジタルインスタレーション作品。
光で描かれた魚群が空間を自由無礙に飛び回り、その軌跡が光跡となり、空間に描く書『空書』を描いている。また、魚は、人々を把握し、ぶつからないように人々を避けようとする。人々はそれぞれ色を持っており、人の近くを通った魚は、その色に染まっていく。
数千から数万の魚の群れの動きは、美しく神秘的で、まるで一つの巨大な生命体のようにも見える。群れには、リーダーもいなければ意思疎通もなく、となりの仲間が動くと自らも動くというような単純な規則で動いているとされている。しかし、数百匹の群れでほぼ同時に起こることの生理学的なメカニズムは謎に包まれている。そこには、人間がまだ理解していない普遍的原理の存在があるかのように感じる。何にせよ、空間に描かれる線群は、全体としての意思はない。人々の存在の影響を受けながら、一匹一匹がプリミティブな規則で動くことで、意図のない複雑で美しい線群を空間に描く。空間の指定した場所付近に立つと壁と床の境界がなくなり現実空間が消え、やがて作品世界に没入し、魚群の軌跡が描く線群が空間に立体的に描かれはじめ、人々は身体と作品世界との境界をも失っていくだろう。

境界のない群蝶、積層された空間 / Flutter of Butterflies Beyond Borders in Layered Ultrasubjective Space

無数の透明な像による「群蝶図」。この群蝶は、外からこの空間に蝶が入って来ることで生まれ、増殖し、空間の中を舞うが、鑑賞者が近づくと死ぬ。

この群蝶は、「グラフティネイチャー」で人々に描かれて生まれた蝶と、「世界は暗闇から始まるが、それでもやさしくうつくしい」で人々によって生まれた蝶が、他の作品のフレームという概念を解き放ち、作品間の境界をなくしながら、他の作品の中をシームレスに飛んで、この空間に入って来た群蝶である。群蝶は、他の作品の中の花に集まるなど、他の作品の状態に影響を受けて飛ぶ。

空間に配置した多数のスクリーンと相対的に同じ位置関係で、コンピューター上の3次元空間の作品世界に多数の視点を置き、「超主観空間」によって平面化し、それぞれ視点と相対的に同じ位置のスクリーンに、その平面を配置している。「超主観空間」は視点周辺の空間を切り取るため、展示空間に作品世界の空間が重ね合わされている。

ある来場者がスクリーン越しに、群蝶と重なり合い群蝶に埋もれていく他の人を見た時、その人は、作品世界でも、相対的にその位置で同じように群蝶に埋もれていることになり、ある来場者にとっては、作品世界にその人が存在していることと同等になる。つまり、来場者は、他者にスクリーン越しに見られた時、展示空間だけでなく、作品世界においても、完全に作品の一部となる。

作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として、以前の状態が複製されることなく、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。

来場案内

会場情報

teamLab : Au-delà des limites

会期

2018.05.15(火) - 09.09(日)

時間

火曜日 – 木曜日 10:00 – 19:00
金曜日・土曜日 10:00 – 22:00
日曜日 10:00 – 19:00

休み

月曜日

料金

時間指定前売券
当日券:
一般 EUR 14.90
26歳以下 EUR 12.90
ヴィレットカード EUR 10.90
前売券:
一般 EUR 16.90
26歳以下 EUR 14.90
工場協議会関係者 EUR 12.90
当日ファミリー割引:
EUR 44.90
*お子様を含む家族4名以上でのご利用(うち12歳以下の子供2名以上)
*追加子供1名につき EUR 5.30
前売ファミリー割引:
EUR 46.90
*お子様を含む家族4名以上でのご利用(うち12歳以下の子供2名以上)
*追加子供1名につき EUR 7.30
学生団体割引:
1クラス EUR 30
社会文化団体割引:
1グループ EUR 15
*ご利用料金は予告なく変更される場合がございます。

アクセス

Metro: 

Line 5 Porte de Pantin

Bus:

Line 75, 151 Porte de Pantin

Tram:

T3b stop Porte de Pantin - La Villette Park

Parking:

La Villette Cité de La Musique or Q-Park Paris Philarmonie

アクセス

住所

アーティスト
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チームラボ
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。 チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。人は、認識するために世界を切り分けて、境界のある独立したものとして捉えてしまう。その認識の境界、そして、自分と世界との間にある境界、時間の連続性に対する認知の境界などを超えることを模索している。全ては、長い長い時の、境界のない連続性の上に危うく奇跡的に存在する。 チームラボの作品は、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、オーストラリア国立美術館(キャンベラ)、アモス・レックス(ヘルシンキ)、ロサンゼルス現代美術館(ロサンゼルス)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)などに収蔵されている。 teamlab.art Biographical Documents teamLab is represented by Pace Gallery, Martin Browne Contemporary and Ikkan Art.

後援

Fimalac Entertainment、BFM Paris、RATP、madame FIGARO、France Inter

メディア協力

encore B, TF1