チームラボ バイオヴォルテックス 京都 | teamLab / チームラボ

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2025.10.07(火) - 京都
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アート作品

Massless Amorphous Sculpture

この空間には、物質は、ごく普通の石鹸と水と空気しか存在していない。泡は石鹸の泡である。
浮遊する巨大な彫刻は、泡の海から生まれ、質量の概念を超越し、地面に沈むこともなく、天井まで上がりきることもなく、空間の中ほどを漂う。この浮遊する彫刻の存在の輪郭は曖昧で、千切れて小さくなったり、くっついて大きくなったりする。人がこの彫刻に身体ごと入り込んでも存在は維持され、人々によって壊されても、自ら修復する。しかし、塊は、自ら修復できる範囲を超えて破壊された時、修復が追いつかず崩れていく。そして、人々が押したり、横にのけようとしても、この彫刻を動かすことができないし、人々が風をあおげば、彫刻は散り散りになってしまう。人間の物理的な行為では、この彫刻を動かすことすらできない。
石ころや、これまで人間がつくってきたものは、物体であり、物体はそれ自体で安定的な構造をもつ。石ころは、外界から遮断され密封された箱に入れても存在し続ける。一方、海に生まれる渦は、閉じた箱に移すと一瞬で消えてしまう。つまり、渦は、それ自体で安定した自らの構造を保っていない。渦は、環境が生む流れの中にある存在であり、渦の外部から内部へ、そして内部から外部へと流れ続ける水によってつくられ、その流れが生んだ秩序を持つ構造によって渦は維持され続け、流れと共に変化する。そして、その存在の輪郭は曖昧で、渦と渦の外側の物質的な違いはない。
物体ではなく、特別な環境を創ることで、その環境が生んだエネルギーの秩序によって存在を創る。そのエネルギーの秩序による存在を“High Order Sculpture”と呼ぼう。それは、環境とは切り離せず、環境変化とともに変化する。これまでの物体による存在の常識を超越し、中空に存在を維持し、存在の輪郭が曖昧で、人がその存在の中に身体ごと入り込んでも存在が維持され、壊れても自らの存在を修復する。
空間を石鹸の泡で埋め尽くし、特異な環境を創り、空間にエネルギーの秩序を生み出す。そうすると、泡の海から巨大な塊が生まれ、浮き上がり、中空に定常する。
現在の生物学上は、生命の定義を厳密に行うことはできていないが、便宜的に、細胞を構成単位とし、代謝し、自己増殖できるものを生物と呼んでいる。つまり、全ての生物は、細胞でできている。そして、全ての細胞は、脂質二重層で構成された細胞膜で包まれている。二重層の外側は親水性、二重層の層と層の間は疎水性で、包んでいる袋の外側も内側も水である。石鹸の泡も、同じように、脂質二重層の膜に包まれていて、この彫刻を構成している泡は、構造的には細胞膜と同じである。ただし、泡の二重層は細胞とは逆に、二重層の外側は疎水性、二重層の層と層の間は親水性になっているため、袋の外側も内側も空気である。つまり、細胞が水中の袋状の膜であるならば、泡は空気中の袋状の膜である。この彫刻は、生物の構成単位である細胞と同じ構造の物質と、環境が生んだエネルギーの秩序によって創られている。
生命も、外部から食物として物質とエネルギーを取り込み、物質を排出し、エネルギーを外に散逸させながら、秩序構造をつくりあげている。生命は、渦と同じように、外部環境が生む物質とエネルギーの流れの中にある存在であり、その存在の輪郭は曖昧なのである。生命の構造は、その流れがつくるエネルギーの秩序であり、生命は、物質とエネルギーの流れの中にある奇跡的な現象かもしれないのだ。

Morphing Continuum

ひとつひとつの構成要素は時間的空間的に離れていても、それらに秩序構造が生まれると、構成要素が時空間を超越し、ひとつの存在が現れる。そして、表層的に形状や大きさが大きく変化したり、全ての構成要素の入れ替えがあったとしても、ひとつの存在は維持される。この時空間的存在は、全体の一部であり、全体から生まれ、全体に還元されていく。時空的存在群による生命的宇宙。
空間に、存在が生まれる。存在は、塊となって地面に生まれ、地面から立ち上がる。また、存在は、空中に生まれ、質量の概念を超越し、空中に固定的に存在し続ける。これら存在の輪郭は曖昧で、存在を構成している輝く球は入れ替わっていく。人がこの存在に身体ごと入り込んでも存在は維持され、人々によって壊されても自ら修復する。そして、人々が押したり、横にのけようとしても、存在を動かすことができない。人間の物理的な行為では、この存在を動かすことすらできない。
物体ではなく、特別な環境を創ることで、その環境が生んだエネルギーの秩序によって存在を創る。それらを“High Order Sculpture”と呼ぼう。それは、環境とは切り離せず、環境変化とともに変化する。これまでの物体による存在の常識を超越し、中空に存在を維持し、存在の輪郭が曖昧で、人がその存在の中に身体ごと入り込んでも存在が維持され、壊れても自らの存在を修復する。

質量のない太陽と闇の太陽 / Massless Suns and Dark Suns

私たちは、見ている世界を認識しているのではない。私たちは、認識している世界を見ている。
無数の光の球体群。人々が光の球体に触れようとすると、強く輝き、周辺の球体も次々と呼応し連続していく。視野を広げてじっと見ていると、闇が凝固したかのような闇の塊の球体群も現れはじめる。しかし、これらの光と闇の球体群は存在しない。闇の球体群は、カメラにすら写らない。
光の球体表面にガラスなどの物体は何もなく、この球体は光だけでできている。物質的な境界面はなく、球体と身体との境界の認識は曖昧である。しかし、この宇宙では、光は凝固せず、光だけで球体状の塊になることはない。つまり、この光の球体は存在しない。
この球体は、物理世界には存在せず、認識世界に存在する彫刻「Cognitive Sculpture / 認識上の彫刻」。マテリアルは、光と環境、そして身体と認識。体験者自らの動的な身体と認識によって形作られ、体験者自身の認識世界に出現し、存在する彫刻。認識上存在する時、それは存在である。
そして、球体はそれ自体では認識世界にすら存在できず、環境が生み出している。環境がつくる現象が、作品の存在である。存在とは何かを問う。

呼応するランプの森:One Stroke - a Year in the Mountains / Forest of Resonating Lamps: One Stroke - a Year in the Mountains

近代以前、日本では「かさねのいろめ」という、表の色と裏の色の組み合わせ(当時の絹は薄かったので裏地が透けたため複雑な色彩となった)や、重なる色彩のグラデーション、織りの縦糸と横糸の組み合わせなど、複雑な色彩に、季節の色の名前がついていた。
人々が自由に動き回る中でランプと関わりながら生まれる、光の連続性の作品である。
人が立ち止まると、最も近いランプが強く輝き、ランプの光は、それぞれのランプから常に最も近いランプへと連続していく。そして、他者が生んだ光とも交わる。
ランダムに見える空間上のランプの配置は、どのランプから始めても、常に最も近いランプへと線を引き続けていくことで、一筆書き(unicursal)のように全てのランプを一度ずつ通る一本のつながった光の軌跡となるよう、数学的に導き出されたものである。
人に呼応したランプの光は、常に最も近いランプへとつながりながら、全てのランプを必ず一度だけ通り、空間全てのランプに伝播する。
これは、人々の存在によって生まれる連続する光の、連続していることそのものの美しさを模索した作品である。
チームラボについて
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。 チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。人は、認識するために世界を切り分けて、境界のある独立したものとして捉えてしまう。その認識の境界、そして、自分と世界との間にある境界、時間の連続性に対する認知の境界などを超えることを模索している。全ては、長い長い時の、境界のない連続性の上に危うく奇跡的に存在する。 チームラボの作品は、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、オーストラリア国立美術館(キャンベラ)、アモス・レックス(ヘルシンキ)、ロサンゼルス現代美術館(ロサンゼルス)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)などに収蔵されている。 teamlab.art Biographical Documents teamLab is represented by Pace Gallery, Martin Browne Contemporary and Ikkan Art.

来場案内

会場情報

チームラボ バイオヴォルテックス 京都

会期

2025.10.07(火) -

時間

9:00 - 21:00
* 最終入館は、19:30
* 開館時間が変更になる場合がございます。

休み

10.21(火)
11.04(火)
11.18(火)
12.02(火)
12.16(火)
* 休館日が変更になる場合がございます。

アクセス

住所

京都市南区東九条東岩本町21-5
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・料金は税込の金額となります。

・中学生、高校生の方は入場ゲートで学生証の確認をいたします。

・障がい者手帳をお持ちの方へ

障がい者手帳をお持ちの方ご本人様と同伴者1名まで、障がい者割引でチケットが購入できます。

(子どもチケットの割引はありませんが、子どもチケットで障がい者手帳をお持ちの場合、

同伴者1名まで障がい者割引チケットがご購入できます)

入場ゲートで手帳の確認を行いますので、同伴の方は一緒に入場してください。

各国で発行された障がい者手帳も対象です。

手帳の代わりに障害者手帳アプリ「ミライロID」もご利用できます。

・子ども(小学生以下)の方のご利用には、18歳以上(高校生可)の保護者様の同伴が必要です。

無料のお子様含め、子ども3名につき保護者様1名が必要です。

・3歳以下は無料です。

・団体・ツアー等のキュレーター・ガイド・引率・添乗員の方も、資格の有無にかかわらずチケットのご購入が必要となります。


ご来館にあたっての注意事項

・当展示の利用に際しての怪我や損失・損害、その他トラブルについて、当方に過失がある場合を除き当方は一切の責任を負わず、当方に故意又は重大な過失がある場合を除き、当方は直接かつ現実に生じた損害を超えて責任を負いません。

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・混雑時はご入場までお待ちいただく場合があります。季節によって防暑・防寒対策のご用意をお願いします。

・当館周辺でのお待ち合わせ、飲食、座り込みはご遠慮ください。

また、近隣住民の方々へのご配慮をお願いいたします。

・入場待機列から離れる際は、必ず代表者の方がお残りください。

・入場後の滞在時間に制限はありません。

・再入場はできません。

・補助犬を除き、動物を連れてのご入場はお断りしています。

・貴重品は各自の責任にて管理をお願いいたします。万一、盗難・紛失が発生した場合、主催者は一切責任を負いません。

・館内は暗く、高低差・不安定な足場の箇所が多数あり、転倒や他の鑑賞者との接触等により怪我等をされる可能性があります。下記に該当する方も含め、この点を確認した上で、ご自身の判断で体験をお願いします。

ただし、スタッフの判断で体験をお断りする場合があります。

 - 妊娠中の方

 - 自身での自立歩行が難しい方

 - 子どもを抱っこしている方

 - 光や光の明滅で気分が悪くなりやすい方

 - 体力、体調に不安のある方

など

・運動の森では、安全上、サンダルやかかとの高いお履き物などでは体験できない作品がございます。

また、無料のレンタルシューズをご用意しておりますが、貸出品は数・デザインに限りがございますので、運動靴などのご持参を推奨しております。

・作品の特性上、光の点滅/点灯、大きい音、アロマによる香りなどの演出があります。

・身長、年齢などの制限がある作品があります。

・床面が鏡面の作品がございます。スカートでお越しのお客様はご注意頂くとともに、作品近くで腰布を貸し出していますのでご利用ください。

・階段を上らないと、体験ができない作品があります。

・妊娠中の方は安全管理上、体験できない作品があります。

・車椅子でのご入場は可能ですが安全管理上、ご入場、ご体験いただけない作品(車椅子では通れない作品)があります。

・車椅子での入場可能台数には制限がある為、入場をお待ちいただく場合があります。


手荷物に関して

・下記のものは持ち込みを禁止しています。

 酒類、食べ物(飴・お弁当等)

 全長50cm以上の荷物

 ベビーカー ※荷物置場をご利用ください。

 危険物、臭気物、生花など

 ペットボトル、水筒以外の蓋が無いドリンク類

 その他、スタッフが危険であると判断した物品

・光る靴、光るブレスレット、サイリウムなど他のお客様の鑑賞に影響があるものを身に着けての入場はご遠慮ください

・プロジェクター、センサー、ライト、その他機材には、作品維持ならびに安全のため絶対にお手を触れないようお願いします。

・館内での飴・ガムを含む飲食はお断りしております。お飲物のみ所定の場所でお召し上がりいただけます。

・体調不良・泥酔状態でのご入場はお断りしています。

・入場時に身分証のご提示をお願いする場合があります。

 身分証:免許証、各種保健証、学生証、パスポート、マイナンバーカード等、氏名/年齢が確認できるもの

・スタッフの指示に従いお過ごしください。ご協力頂けない場合は退場いただく場合があります。


撮影に関して

・写真・動画の撮影は可能ですが、他のお客様へご迷惑をおかけすることのないようにお気をつけください。

・フラッシュ撮影は禁止です。

・一脚、三脚、自分撮りスティック等全長30㎝以上の補助機材の持ち込み、使用もお断りしています。

・各種メディアの取材・撮影が行われる場合があります。写り込みに同意をいただけない場合は、お近くのスタッフにお声がけください。

・事前承諾のない商業目的の撮影や取材、ライブ配信はお断りしています。

主催

京都駅東南部エリアプロジェクト有限責任事業組合