チームラボ:風と雨と太陽の草原 | teamLab / チームラボ

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2024.10.05(土) - 常設大阪, 東大阪
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2024.10.05(土) - 常設大阪, 東大阪

チームラボ:風と雨と太陽の草原

工場地帯のカンカン工場から、新たに増設するカンカン工場にアートを置きたいと依頼があった。そこで、敷地の一部を壊して草原にすることにした。工場地帯の中にある、空き地の草むらのような草原。

風は戻り、雨は広がり、太陽が増えた。

風が強く吹く時、風は作品を出現させ、
雨が闇に降る時、雨は作品となり、
太陽が高く昇る時、太陽が作品を生む。


チームラボが提唱する「Environmental Phenomena / 環境現象」、作品は、作品自体で存在できず、環境が現象を生み、その現象が作品の存在である。

これまで人間がつくってきたものは、石ころと同じように物質によって存在がつくられ、それ自体で安定的な構造をもつ。そのようなものとは違い、環境によって作品の存在がつくられる。

存在は、これまで存在を担っていた物質から解放され、日常的にありふれた空気や水、光なども特異な環境によって現象となり、その現象が存在となるだろう。そして、その存在の境界は曖昧で連続的である。人々が作品を壊したとしても、環境が維持される限り作品は存在が維持される。逆に、環境が維持されない時、作品は消えてなくなってしまう。人々の意識は、存在そのものから環境に広がっていくだろう。
石ころは、外界から遮断され密封された箱に入れても存在し続けるが、生命は、そのような閉じた箱に入れられると存在を維持できない。生命もまた、環境によって維持されている存在である。

生命は、開いた世界の中で連続する流れの中の奇跡的な現象かもしれないのだ。

作品

共鳴する茶 - 動的平衡色 / Tea in Spontaneous Order - Dynamic Equilibrium Color

* 日暮れから夜明け
一服の茶を点てると、茶は固有のリズムで明滅し、音色を奏ではじめる。茶は、近くの茶と互いに引き込み現象を起こし、茶の光と音色のリズムは、近くの茶のリズムと互いに影響を受け合って揃っていく。茶は、茶同士で自発的に秩序を形成していく。その形成された秩序の一部を、そのまま飲む。茶が存在して初めて作品が生まれる。茶を飲み干すと作品はもう存在せず、周囲に影響を与えなくなる。
茶を飲もうとすると、茶は強く輝き、《生命は闇の海に生まれる微小な光》が呼応していく。
茶の光の色は、チームラボが提唱する新しい概念の色「動的平衡色」。遠くから茶を見た時、つまり、一服の茶を全体で見ると、光の色は変化せず同じ色であり続けるが、茶を凝視した時、つまり、極小で見ると、光の色は常に変化し続け、時間の概念が生まれる。
引き込み現象とは、異なるリズムが互いに影響を受けてそろっていくこと。壁にかかった2つの振り子時計の振り子が、だんだん揃っていくこと。1本の木にたくさんホタルが集まると、だんだんと同じタイミングで点滅がはじまり、大きな光を作り出すこと。心臓を構成する細胞たちが同期して、同じタイミングで震えることによって、心臓の拍動が生み出されていることなど。物理現象、神経生理、生命系や生態系など多様な系で見られる。個々が全体を俯瞰する能力を持たないにも関わらず、個々の自律的な振る舞いの結果として、秩序を持つ大きな構造を作り出す現象である自己組織化であり、自発的秩序形成とも言える。
本来、宇宙ではエントロピー(無秩序の度合いを表す物理量)が極大化に向かうとされ(エントロピー増大の法則)、形あるものは崩れていくのが摂理だ。しかし、それにもかかわらず、太陽が生まれ、惑星が生まれ、生命が生まれ、社会が存在していることは、不思議である。宇宙や生命、自然や社会が成り立っているのは、無秩序に向かう中で、自己組織化という共通の現象によって、ひとりでに秩序が生まれ続けているからかもしれない。つまり、この宇宙も、自分の存在も、同じ現象によって連続的に生まれた秩序なのだ。

カフェ

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カンカン工場の草原のカフェ
大阪製罐のカンカン工場の敷地の一部を壊してできた《風と雨と太陽の草原》の中のカフェ。大阪製罐のカンカン工場に隣接する。
晴天の日、午後のある時間※、太陽は、カフェにいる人々のための《草原の虹》をかける。

来場案内

会場情報

チームラボ:風と雨と太陽の草原

会期

2024.10.05(土) - 常設

開館時間

* 本展は、「カンカン工場の草原のカフェ」をご利用の方のみ体験いただけます。
* 時間や天候によって、体験可能な作品が異なります。

10:30-16:30
* 最終入場15:40

18:30-21:30
* 最終入場 20:40

休み

火曜日、水曜日

アクセス

住所

カンカン工場の草原のカフェ
大阪府東大阪市若江東町1-1-15
電車
近畿日本鉄道(近鉄)「若江岩田駅」下車。タクシー3分。徒歩12分。
阪神高速13号東大阪線 中野出口から10分

お問い合わせ

チケット

チケット

注意事項

「カンカン工場の草原のカフェ」の予約について

・席が空いていれば、現地でもオンラインで予約できます。

・予約完了後の変更・キャンセルはできません。

 日時変更は3回まで変更できます。

 来場予定日の8:00までに、二次元コード画面に表⽰されている「入場日時を変更する」ボタンからお⼿続きください。

 ただし、下記の場合は入場日時の変更はできません。

 3回日時変更済みの場合

 異なるメニューへの変更

 完売日、または残数が不足している日時への変更

 複数枚まとめて購⼊しているうちの⼀部のみの日時変更

 複数枚まとめて購入していて、それぞれ異なる日時への変更

 販売開始前の日時への変更

 料金改定後、料金が異なる日時への変更"

・日時指定制になっており、完売する場合がございます。

・展示の中止を除き、いかなる場合も入店予約の払い戻しは行っておりません。

・入店用二次元コードの転売は禁止しており、転売にて購入いただいた二次元コードではご入店頂けず、その場合も主催者は一切の責任を負いません。

・入店開始時間に遅れずに入口にご来店いただき、入店列にお並びください。

・入店後のカフェ滞在時間は最大50分です。

・再入店はできません。

・料金は税込の金額となります。

・6歳以下は入場はできません。

 7歳〜中学生の方のご利用には、20歳以上の保護者様の同伴が必要です。

・入店時間は予約ページでの事前の告知を持って、変更になる可能性があります。


「チームラボ 風と雨と太陽の草原」の入場について

・当展示のご利用の際のお怪我や損失・損害、その他トラブルなどにつきまして主催者は一切責任を負いません。

・混雑やメンテナンスの関係で、一部の作品をご体験いただけない場合がございます。

・季節により作品や作品の仕様が変更となる場合がございます。

・主催者の都合により展示を中断・中止する場合がございます。

・その他荒天により園内の安全が確保されないと判断した場合は、展示を中止または中断する場合があります。

 展示を中止する場合は公式ウェブサイト、SNSにて公表いたします。

・ご来場にかかる旅費などの保証は、展示中止の場合も行なっておりません。

・季節によって防暑・防寒対策のご用意をお願いします。

・補助犬を含む、動物を連れてのご入場はお断りしております。

・貴重品は各自の責任にて管理をお願い致します。万一、盗難・紛失が発生した場合、主催者は一切責任を負いません。

・下記のものは持ち込みを禁止しております

 酒類、食べ物(お弁当等)

 全長50cm以上の荷物(近隣のコインロッカーへお預けください。)

 ベビーカー・車椅子

 危険物、臭気物、生花など

 ペットボトル、水筒以外の蓋が無いドリンク類

 その他、スタッフが危険であると判断した物品


「チームラボ 風と雨と太陽の草原」の会場内について

・会場内は暗く、高低差・不安定な足場の箇所がございます。

 ご自身とお連れ様、ならびに他のお客様の行動に細心の注意を頂き、安全にお過ごしくださいますようお願いします。 

・作品の特性上、光の点滅/点灯、大きい音などの演出がございます。

・プロジェクター、センサー、ライト、その他機材には、作品維持ならびに安全のため絶対にお手を触れぬようお願い致します。

・階段を上らないと、ご体験頂けない作品がございます。

・妊娠中の方は安全管理上、ご体験頂けない作品がございます。

・安全管理上、ベビーカー・車椅子ではご入場いただけません。

・体調不良・泥酔状態でのご入場はお断りしております。

・入場時に身分証のご提示をお願いする場合がございます。

 身分証:免許証、各種保健証、学生証、パスポート、マイナンバーカード等、氏名/年齢が確認できるもの"

・スタッフの指示を守りお過ごしください。お守り頂けない場合は退場いただく場合がございます。


撮影について

・お写真・動画の撮影は可能ですが、他のお客様へご迷惑をおかけすることのないようにお気をつけください。

・フラッシュ撮影はご遠慮ください

・一脚、三脚、自分撮りスティック等の補助機材の持ち込み、使用もお断りしております。

・各種メディアの取材・撮影が行われる場合がございます。写り込みに同意をいただけない場合は、お近くのスタッフにお声がけください。

・事前承諾のない商業目的の撮影や取材はお断りしております。

アーティスト
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チームラボ
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。 チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。人は、認識するために世界を切り分けて、境界のある独立したものとして捉えてしまう。その認識の境界、そして、自分と世界との間にある境界、時間の連続性に対する認知の境界などを超えることを模索している。全ては、長い長い時の、境界のない連続性の上に危うく奇跡的に存在する。 チームラボの作品は、ロサンゼルス現代美術館(ロサンゼルス)、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、アモス・レックス(ヘルシンキ)に収蔵されている。 teamlab.art Biographical Documents teamLab is represented by Pace Gallery, Martin Browne Contemporary and Ikkan Art.

主催

大阪製罐株式会社

大阪製罐の想い

私の祖父がこの地に罐(かん)工場をつくりました。

以来、地理的要因と日本の経済成長が相まって中小工場がたくさんつくられてきました。ここは、ものづくりのまちで、私もひたすらお菓子の罐(かん)をつくってきました。

新工場建設を模索する際、罐(かん)を真面目につくるだけでなく、なにか社会に開かれた新しいことが出来ないかと考えていました。

そんなとき、奇跡的にチームラボがアートの制作を引き受けてくれることになりました。


1300年前の奈良時代、この辺りは、草が香る江と書いて「草香江(くさかえ)」と呼ばれる美しい入江で、万葉の歌にも詠まれる色のある土地でした。南西には若江鏡神社があります。創立年代は不詳で、854年には古書に記されていることから相当な古社で、水と深い縁がある水の神社です。龍神さまが降り立ったのでしょう。


チームラボは古の情景を甦らせました。


風の日には龍が空を舞い、

雨の日には光の塊が現れ、

晴れた日には草原に虹色に輝く全円が生まれます

草原は風にそよぎ、蝶々やトンボもたくさん訪れます。


私は、いわゆる中小工場の経営者です。創業から77年、ひたすらお菓子缶をつくり続けてきました。

お菓子缶を通して、そして、このカフェでの体験を通して、人々に感動してもらえる仕事を届けていきたいと考えています。

みなさまが、この美しい体験を通し、なにかを変えるきっかけになればなによりの幸せです。



大阪製罐株式会社代表取締役社長 清水雄一郎

お菓子のミカタ代表。東京恵比寿西にお菓子缶のショールーム兼お店をオープン。私たちのつくる罐でお菓子屋さんを明るく元気にしたいのです。