百年海 | teamLab / チームラボ

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2022.07.15(金) - 常設徳島

Restaurant

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百年海

2009年に発表した《百年海図巻[上映時間:100年] 》は、上映時間が100年の映像作品です。2110年までの100年間、海面が刻々と少しずつ上がっていきます。

映像の長さが100年というこの作品は、どのような展覧会が良いのか?そしてどのような体験がいいのか、発表当時から思案していました。

作品に包まれたこの空間の海面も、100年間、刻々と少しづつ上がっていきます。
ここでは、刻々と上がっていく海に包まれ、地元の海で取れた未利用魚を使った料理※を食べ、作品を体験していきます。美しく豊かな海の持続性を考え、模索していく作品体験にしたいと思ったのです。そして、長い時間の中で、繰り返し体験していく場所にしたいと思うのです。

※魚介は、近隣の海の未利魚を100%、肉は、近隣の森の害獣駆除対象のジビエを100%使っています。
未利用魚について正確な統計はないものの、世界の大半の地域では、全漁獲量の約30〜35%が廃棄されているといわれています。
また、日本では、オオカミが絶滅したことや放棄された農地が増えたことなどにより、25年間で、シカの推定個体数は約10倍、イノシシの推定個体数は約3倍になっており、害獣として捕獲されたシカの90%以上、イノシシの95%が利用されることなく、廃棄されています。

作品

百年海図巻 [上映時間: 100年] / 100 Years Sea [running time: 100 years]

チームラボが2009年に発表した《百年海図巻》は、上映時間が100年の映像作品。
この作品は、WWF(世界自然保護基金)が2009年9月に発表した「今世紀末までに地球の海面は最大120cm上昇する」という予測に基づき、2109年までの100年間、実寸の時間で海面が上がっていく。この空間でも、海面は刻々と少しづつ上がっていく。
2009年に生まれたこの作品は、生まれた瞬間から現実の海とパラレルな世界になる。100年後、私たちがこの作品を見たとき、現実の海は、どんな様子だろうか。私たちが予想するよりも凄惨な海なのか、穏やかな海なのか。作品の海はその時がくるまで上昇し続ける。

古典的な東アジアの美術の波や渦潮は、よく線の集合で表現される。線の集合でできた波や渦潮は、それらが流れの中の一部であることを気が付かせてくれる。そして、その線の集合には、波や渦潮が生き物かのように、どこか生命を感じる。

実際、波が立ち上がる時、生命が花開くような強い生命の息吹を感じ、波の一つ一つが生命であるかのようだ。しかし、波が崩れ落ちて消えた時、花が散るかのような儚さとともに、それが海の一部だったことに気が付く。そしてその海は全ての海と繋がっていて、つまりは、世界中の全ての波は、繋がりあっているのだ。
波が生命に見えるのは、生命とは、力強く立ち上がった波のようなものだからだ。生命は、全て連続的につながりあった一つの大海から、一度もとぎれることなく連続的に立ち上がり続ける、奇跡的な現象なのだ。

来場案内

会場情報

百年海

会期

2022.07.15(金) - 常設

時間

17:00-22:00(最終入店20:00)

休み

毎週木曜日

アクセス

住所

百年海
徳島県徳島市万代町5丁目7−1

現地語での住所:

百年海
\r\n徳島県徳島市万代町5丁目7−1

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チームラボ
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。 チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。人は、認識するために世界を切り分けて、境界のある独立したものとして捉えてしまう。その認識の境界、そして、自分と世界との間にある境界、時間の連続性に対する認知の境界などを超えることを模索している。全ては、長い長い時の、境界のない連続性の上に危うく奇跡的に存在する。 チームラボの作品は、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、オーストラリア国立美術館(キャンベラ)、アモス・レックス(ヘルシンキ)、ロサンゼルス現代美術館(ロサンゼルス)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)などに収蔵されている。 teamlab.art Biographical Documents teamLab is represented by Pace Gallery, Martin Browne Contemporary and Ikkan Art.

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