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非対称性存在 / Asymmetric Existence

2026

Asymmetric Existence は、実空間にのみ現れ、ミラーには映らない光の彫刻と、ミラーの中にのみ現れ、実空間には存在しない光の彫刻が、一体となったひとつの彫刻である。


本来、ミラーは実空間を対称的に映す。しかしここでは、実空間と鏡像空間は対称関係にはない。二つの光の彫刻は、それぞれ異なる空間に非対称に現れながら、鑑賞者の認識の中で、ひとつの彫刻的存在として立ち上がる。それは、虚構でも錯覚でもなく、認識者に対して実在する Cognitive Sculpture / 認識上の彫刻である。


ミラーの面は、単に実空間を対称的に反射する境界面ではなく、実空間と鏡像空間に現れた存在を接続する場となる。Asymmetric Existence は、彫刻を、実空間に閉じた物体から、実空間と鏡像空間を横断し、認識の中で統合される存在へと拡張する試みである。


Asymmetric Existence は、Light Sculpture - Flow のひとつのシリーズである。

Light Sculpture - Flow では、流れ続ける光線群が空間の中で秩序を構成するとき、そこにひとつの彫刻が現れる。ここでの彫刻は、物体としての彫刻ではなく、光の流れと秩序によって立ち上がる、物質的な境界面を持たない空間的存在である。

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