非対称性存在 / Asymmetric Existence
2026
Asymmetric Existence は、実空間にのみ現れ、ミラーには映らない光の彫刻と、ミラーの中にのみ現れ、実空間には存在しない光の彫刻が、一体となったひとつの彫刻である。
本来、ミラーは実空間を対称的に映す。しかしここでは、実空間と鏡像空間は対称関係にはない。二つの光の彫刻は、それぞれ異なる空間に非対称に現れながら、鑑賞者の認識の中で、ひとつの彫刻的存在として立ち上がる。それは、虚構でも錯覚でもなく、認識者に対して実在する Cognitive Sculpture / 認識上の彫刻である。
ミラーの面は、単に実空間を対称的に反射する境界面ではなく、実空間と鏡像空間に現れた存在を接続する場となる。Asymmetric Existence は、彫刻を、実空間に閉じた物体から、実空間と鏡像空間を横断し、認識の中で統合される存在へと拡張する試みである。
Asymmetric Existence は、Light Sculpture - Flow のひとつのシリーズである。
Light Sculpture - Flow では、流れ続ける光線群が空間の中で秩序を構成するとき、そこにひとつの彫刻が現れる。ここでの彫刻は、物体としての彫刻ではなく、光の流れと秩序によって立ち上がる、物質的な境界面を持たない空間的存在である。
FEATURED WORKS
観測者依存の闇の存在 / Observer-Dependent Dark Existence
teamLab, 2026, Installation, Sound: Hideaki Takahashi
もっとみるTunnel into the Mirror Universe
teamLab, 2024, from the series <span style="font-style: italic">Tunnel into the Void</span>, 2019-, Installation, Sound: Hideaki Takahashi
ここ、空間「非対称宇宙」に生まれる"Light Sculpture"は、現実空間とミラーの中の世界とで、非対称な異なる存在として生まれ、現実世界とミラーの中の世界を行き来する。
"Light Sculpture - Flow"シリーズ。
「なぜ、海の渦に存在を感じるのか?そして、それを生命にすら感じるのか?渦の内と外は、同じ水であるにもかかかわらず。」
作品の構成要素が外側に流れ続けていても、部分に、秩序が形成された時、一つの存在として認識され、時には生命のようにすら感じる。存在を物質的な有無ではなく、秩序で創る。
外側へと流れ続ける光の秩序による彫刻、生命的宇宙。