境界面の曖昧な空間彫刻 / Spatial Sculpture with Ambiguous Boundaries

2009

なぜ、海の渦に存在を感じるのか?そして、それを生命にすら感じるのか?
渦の境界面は曖昧であり、人がその中に入ろうが、渦の存在は維持される。

作品の構成要素が空間的時間的に離れていても、つまり、自由移動したり、人々によって動かされたりしたとしても、全体もしくは部分に、密度と連続性や秩序が形成された時、一つの存在として認識され、時には生命のようにすら感じる。そして、構成要素の物理的位置は自由になり、作品の存在の境界面は、曖昧になっていく。

また、水や泡、フォグやミストなど、そもそも物体の構成要素が自由移動するものも、全体もしくは部分に、密度と連続性や秩序、もしくは認知上の連続性や秩序が形成された時、一つの存在として認識される。物体の構成要素が自由移動するので、身体との境界面が曖昧である。