世界遺産である下鴨神社の糺の森の中の参道沿いに置かれた光のovoid(卵形体)と、参道の木々が光り輝く。
光のovoidと木々の光は、それぞれ自立しており、ゆっくりと呼吸しているかのように明滅している。
光のovoidは人に押され倒れかけると、光の色を変化させ、色特有の音色を響かせる。そして、その光は、放射状に近隣のovoidと木々に伝播していく。伝播した光は、同じように音色を響かせながら、ovoidと木々に連続して広がっていく。そしてその先にある下鴨神社の楼門の中の空間にただよう光の球体にも呼応していく。球体の光も、楼門を超えて、ovoidと木々に伝播し、連続する。
長い参道の向こうの方から光が押し寄せてくれば、向こうに、人や森に住む動物がいることを意味する。人々は同じ空間にいる他の者の存在を普段より意識するだろう。