メモデスク
teamLab, 2005, Desk
机の天板が分厚いメモ帳になっているつくえ。思いついたことは机に残す。そして切り取る。大きく描いたり小さくメモしたり大勢で描きあったり。メモは追加でどんどん補充できる。
[CONCEPT]
クリエイティビティをチームで産むために。
ホワイトボードは、情報社会以前の会議ツール。 情報社会以前、チームメンバーは同じスキルを持ち、同じ作業をしていました。チームの長はもっともそのスキルが高い人です。なので、会議では、長は、説明をわかりやすくするために、ホワイトボードを使いメンバーは、聞くというスタイル。 情報社会は、以前と比べ、相当複雑な社会。 解決すべき問題も、超複雑。 理想の会議のメンバーは、みんな違ったスペシャリティ。 例えば、webの開発といっても、ajaxとフラッシュとjavaとphpと.netとリナックスとオラクルのDBとフリーのDBとサーチの全部できるスペシャリティなんて、聞いたことがありません。でも、そのスペシャリティが集まって一番いい方法を考えないと、いいものは創れません。
違ったスペシャリティがフラットな関係で、フリーにディスカッションする。それも各々が手を動かして、書きながら、見せながら、そしてその途中に他の人が、クチを挟み、手も挟み、書き加えながら、考えていく。 情報社会以前の良い会社を作りたければ、壁全部ホワイトボードの「それっぽく見える」会議室にしましょう。 世の中にはうけますが、情報社会には行けません。情報社会の未来を築きたいならばめもですく。 机という機能を使う行為の中に、「手を動かして書きながら、見せながら、そして、その途中に他の人がクチを挟み、手も挟み、書き加えていく」というさらなる価値を、そしてその価値のためにめもですくを使う。