岩には、植物学者でアーティストのパトリック・ブラン氏によって植栽された対面の壁の植物と同じ種類の植物が生えている。そして、作品は、日々の日没とともに、様子を変える。
仮想の三次元空間に岩を立体的につくり、その岩に水を落下させる。水は、無数の水の粒子の連続体で表現し、粒子間の相互作用を計算している。滝を物理的な水の運動シミュレーションとして構築している。
そして、全体の水の粒子の中からランダムで選んだ0.1%の水の粒子の挙動によって、空間上に線を描く。その線の集合で滝を描いている。つまり、無数の線の裏側には、その1000倍もの水の粒子が存在し、それら全体の相互作用によって、線の曲線が決定している。
そして、三次元空間上に立体的に描かれた滝を、我々が考える「超主観空間」によって映像作品にしている。