消えゆく木と山野草、浮かび上がる闇の円相 / Vanishing Tree and Wildflowers, Emerging Dark Enso
teamLab, 2025, from the series of Enso, 2017-, Installation
この草木は本物で、生きている。
しかし、その草木の一部は消え、残った草木は平面に取り込まれて、生きる絵画となる。
この絵画は、鑑賞の瞬間にはじめて絵画になる。鑑賞されるまで無限の像の可能性を持ち、その瞬間に一つの像として確定する。そして、鑑賞者の動く身体に呼応して、像はうごめき、変化していく。
白い光の中で描かれていく円相は、その光の中から浮き上がる。
円相を描く線の黒は闇、すなわち、光のない状態である。しかし、闇によって描かれた円相は、そこに物質も光も存在しないにもかかわらず、白い光よりも手前に現れる。
存在の認識とは、そこに物体や光があることではない。
それは、まわりとの関係の中で生まれ、形づくられていく。