四季の変化が大きく、山と海で囲まれた日本において、春の雪どけ水や梅雨、台風などで川の水量が大きく変わる。さらに山地から海岸までの距離が短く、平地が少ないので、短くて急な流れが多い。ゆえに水量が集中する滝は日本の原風景である。

本作は食の源である日本の水を、象徴的に「滝」で表現し、食の多様性（DIVERSITY）という大量の情報を来場者に伝えるため、360度どこからでも鑑賞できる巨大な滝に食に関連する大量のコンテンツの画像が流れている。
鑑賞者が流れてきた画像にタッチすると、画像と詳細の情報が自分のスマートフォンへと取り込まれ、持ち帰ることができる。

同じ空間にいる鑑賞者が体感を共有できるシンボリックな滝と、個人が持つスマートフォンを繋げることによって、感動の共有と情報に対する利便性を共存させるチャレンジを行っている。