AYABIE 『流星』 MV
AYABIE 『流星』 MV
チームラボは、ビジュアル系バンドAYABIEが2011年8月24日(水)にリリースする新曲『流星』のミュージックビデオ(MV)とCDジャケットを制作しました。
「浴衣が似合う君 連れて 川沿いの道 空 花火」と歌われる『流星』は、夏の恋をテーマにしたオリエンタルでドラマティックなナンバー。MVではこのサウンドを、月明かりに咲く蓮の花をモチーフ(※1)で表現。蓮のステージは時間からも空間からも開放され、旅をするようにうつろっていきます。
また飛鳥時代の「截金(きりがね)」(※2)という美術技法を参考にした表現を用いたり、背景にシルクのテクスチャーを用いたり、古来から伝わる表現や素材を現代のテクノロジーを用いて仮想の三次元空間で、サイケデリックかつビビッドに再構築しました。
MVで印象的に現れるLEDの壁面はCDジャケットにも用いられていますが、これは若冲の表現を参考にしています。
※1)このモチーフは2010年の奈良平城遷都1300年の記念映像として制作した『ICONO-NARASIA』をベースにしています。『ICONO-NARASIA』は編集者・松岡正剛さんに監修いただきました。
※2)截金(きりがね)
飛鳥時代に日本に渡来した美術技法で、細長く切った金や銀の箔を用いて繊細で華麗な文様などを仏画や仏像を描いた。飛鳥時代作の法隆寺金堂の四天王像はこの技法を用いたもの。
今回MVを担当させていただいた『流星』という曲は、メロディや歌詞にAYABIEの世界観が強く入り込んだ曲です。初めて『流星』を聴いたとき、まずイメージが浮かびました。最初の、月明かりの中に蓮が咲くシーンです。そこからは、勝手に映像が生まれていった気がします。AYABIEさんに初めてお会いしたとき、4人とも、それぞれ個性が豊かだったので、メンバーの持つそれぞれの世界観を、僕たちなりに描いていきたいと思いました。