「人が時空を生み、それぞれの時空が交差する場所には新たな時空が生まれる」の空間を浮遊する巨石。巨石は空間を出て、通路を浮遊し壁の中にめり込んでいく。ミュージアムという物理空間をも超えて、世界の他の場所に、めり込んだ分だけ姿を表す。

壁にめり込んでいる時、人々が巨石に触れると、巨石は赤く光る。その光は、他の地に突き出た巨石まで流れていく。他の場所で突き出た巨石に人々が触れると、巨石は青く光り、その光は、こちら側に残る巨石まで流れ込んでくる。壁にめり込んだ巨石に青い光が流れ込んだ時、それは、世界のどこかで誰かが、そのめり込んだ巨石部分に触れているということだ。