Obverse and Reverse
teamLab, 2025, Installation, Sound: Hideaki Takahashi
円形の色彩豊かなポータルは、裏側から見ると、色のない白色の光の膜である。人がどの位置からであろうと裏側に回ろうとすると色彩の世界は逃げていく。
光だけでできた円の表が色彩豊かな模様で、裏が白い平面は、この現実世界には存在しない。
この裏表の違う円は、鑑賞者の認識世界の中に存在する。我々は、このような物理世界には存在せず、認識世界に存在する作品を「Cognitive Sculpture / 認識上の彫刻」と呼んでいる。認識上存在する時、それは存在である。
「海の渦の存在の内と外は同じ水である。物質的な違いはない。それにもかかわらず、なぜ、海の渦に存在を感じるのか?」
その存在の内側と外側とは、物質の違いではなく、秩序の違いである。
作品の構成要素が時間的空間的に離れていても、部分に秩序が形成された時、その部分が構成要素が時空間を超越したひとつの存在として認識されるのだろう。
外側から内側へ、そして内側から外側へと流れ続ける光の集合が形成する秩序による彫刻。
《Light Vortex》、《Obverse and Reverse》、《Light Sculpture - Flow》、《Absolute Front Torus》は同じ空間で見ることができます。
「Light Sculpture - Flow (2016-)」シリーズ。