Levitation Void
空間の中心部にエネルギーの秩序がある。エネルギーの秩序は、環境によって生まれ維持されている。
そして、エネルギーの秩序は、新たな存在を生む。
空中に静止したこの存在は、何かに吊られているわけではないし、自ら動力を持っているわけでもない。この存在は、物体の概念を超越し、地面でも天井でもない空中の中ほどに静止している。
人々がこの存在を強く押すと、大きく動き出し、時に地面に落ちる。しかし、自らの状態を修復するかのように、再びゆっくりと浮かび上がって空中に静止する。
環境と連続的であるエネルギーの秩序による存在は、環境によって成り立ち、環境とは切り離せない。
エネルギーの秩序による存在は、物質によって作られてきたこれまでの物体の概念を超越する。そして、構造は、生命のようにしなやかでやわらかく、環境が維持される限り、壊れても自らの状態を修復する。