KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭 特別展示「チームラボ 小さき無限に咲く花の、かそけき今を思うなりけり」 | teamLab / チームラボ

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KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭 特別展示「チームラボ 小さき無限に咲く花の、かそけき今を思うなりけり」
終了しました
2016.09.17(土) - 11.20(日)茨城, 茨城県天心記念五浦美術館
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KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭 特別展示「チームラボ 小さき無限に咲く花の、かそけき今を思うなりけり」
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2016.09.17(土) - 11.20(日)茨城, 茨城県天心記念五浦美術館

作品

Nirvana

伊藤若冲(1716 – 1800)は、近世日本の絵師の一人。江戸時代中期の京都にて活躍した。若冲は、画面全体を数万もの升の形に区切って升目ごとに彩色する、『升目画』という特異な表現方法を残している。本作品は『鳥獣花木図屏風』や『樹花鳥獣図屏風』をモチーフにしている。
升目画は、どこかコンピュータの機能的制約から生まれたピクセルアートに通ずるところがある。若冲の升目画は、西陣織(京都西陣で織られる伝統的高級絹織物)の制作工程の工業的制約か、もしくは、それに触発されて描かれたのではないかという説がある。ピクセルアートも機能的制約で生まれたが、機能的制約がなくなった現在でも、表現のひとつとして愛されている。升目画に、直感的に感じるデジタル感とは、そんなところではないかと思っている。升目画は、ひとつの升目ごとに何種類かの色彩を使って四角の中に模様を描いており、印象主義や点描主義よりも以前から、視覚混合の光学現象を意識して表現しているかのように思える。
 
本作は、仮想の三次元空間上で動植物を立体物として動かし、その空間を「超主観空間」によって映像作品にしている。
そして、三次元空間上の色を、画面の升目ごとに、升目の中の何重にも描かれた模様によって分割し、彩色している。たとえば、ある升目の模様が赤と青で彩色されていたら、その部分は三次元空間上では紫だった部分である。
画面の升目が固定されたまま空間は動いていくので、升目内の彩色は空間とは違う時間軸でうごめく。遠くで全体を見た時、視覚混合による鮮やかな色彩は、遅い時間軸で動いていく空間の動植物の世界。近くで凝視した時、升目ごとに細かく描かれた模様によって分割された色彩は、速い時間軸で変化していく世界。ふたつの時間軸が共存する。
 
部分によっては、升目が升目内のもっとも多い色で塗りつぶされ、抽象的な世界を構成する。動植物は空間上で動くが、画面内で固定化された升目によって抽象化される。ピクセルアートとはまた違う新たな視覚表現をつくっている。
また、空間上で動いている立体の動植物を、三次元の固定化された升目で抽象化した新たな視覚表現の立体升目画のアニメーションも織りまぜている。

来場案内

会場情報

KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭 特別展示「チームラボ 小さき無限に咲く花の、かそけき今を思うなりけり」

会期

2016.09.17(土) - 11.20(日)

会期

2016年9月17日(土)~11月20日(日)

会場

茨城県天心記念五浦美術館
〒319-1703茨城県北茨城市大津町椿2083

開館時間

9:00~17:00 *9/17のみ12:30-17:00(最終入場16:30)

休館日

会期中無休

料金

《特別展示(チームラボ)個別鑑賞券》( )内は20名以上の団体料金
一般1000(900)円/学生(※)・65歳以上の方700(600)円/小中生無料
《作品鑑賞パスポート》
一般2500円(前売り2000円)/学生(※)・65歳以上の方1500円(前売り1000円)/小中生無料
※学生…高校生、大学生、専門学校生等。

◆障害者手帳等をご持参の方は無料
◆9月中は、茨城県・福島県・栃木県の高校生無料(学生証などをご提示ください。)
◆パスポートで鑑賞できる会場及び前売券の販売場所などは県北芸術祭ホームページをご覧ください。

アーティスト
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チームラボ
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。 チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。人は、認識するために世界を切り分けて、境界のある独立したものとして捉えてしまう。その認識の境界、そして、自分と世界との間にある境界、時間の連続性に対する認知の境界などを超えることを模索している。全ては、長い長い時の、境界のない連続性の上に危うく奇跡的に存在する。 チームラボの作品は、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、オーストラリア国立美術館(キャンベラ)、アモス・レックス(ヘルシンキ)、ロサンゼルス現代美術館(ロサンゼルス)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)などに収蔵されている。 teamlab.art Biographical Documents teamLab is represented by Pace Gallery, Martin Browne Contemporary and Ikkan Art.