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High Order Sculpture

2020

物体をつくるのではなく、環境をつくり、その環境が生み出す「エネルギーの秩序」によって、存在を創る。私たちはそれを “High Order Sculpture” と呼ぼう。これは、独立して存在できる物体としての彫刻ではなく、開いた系を前提とした彫刻である。環境から切り離すことはできず、環境の変化とともに変化していく。


それは、物体によって存在を捉えてきたこれまでの常識を超越し、中空に存在を維持する。存在の輪郭は曖昧で、人がその存在の中に身体ごと入り込んでも、存在は保たれる。たとえ壊れても、自らの存在を修復しながら回復していく。


たとえひとつひとつの構成要素が時間的・空間的に離れていても、そこにエネルギーの秩序が生まれ高まるとき、構成要素の時空間的な離散や可変性を超えて、一つの存在が現れる。外形や大きさが大きく変化し、さらにはすべての構成要素が入れ替わったとしても、その存在は維持される。

存在は全体の一部であり、全体から生まれ、全体へと還元されていく。

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