Digital Art

デジタルという概念は、美を拡張する

チームラボは「デジタルという概念が美を拡張する」と信じている。
そして、デジタルアートによるアートと人との新しい関係性を模索し続けている。

デジタルテクノロジーによって、表現は物質から解放され「変容」可能な存在になる

人類がデジタルという概念を手にする以前、人間が生み出す表現や情報は、紙とインクのような質量を持つ物質に媒介されないと存続できなかった。しかし、デジタルテクノロジーによって表現や情報は物質から解放され、表現単独、情報単独で存続しうるようになった。アート作品においても、たとえば絵画はキャンバスや絵の具という物質を媒介することで存在する。人間の表現は、物質に媒介して存続でき、そのため固定的に存在していた。しかし、物質から解放された表現は、表現単独で存続できるようになり、自由に「変容」可能な存在になったのだ。

拡大性と空間適応性

表現が「変容」可能な存在になったことにより、デジタルアートは「容易な拡大」が可能となる。もしくは、空間への、より自由度の高い「空間適応性」をもったとも言える。作品はより巨大化・空間化しやすくなった。鑑賞者は、以前よりも作品を直接的に「体感」するようになるだろう。

テクノロジーによって、変化そのものを表現できる

変容可能な存在になったことで、作品は「変化そのものをより自由に、より厳密に表現」し、作品そのものがどのように「自らを永遠に変化」させるかということも表現可能になった。そして、鑑賞者や環境や状況によって、どのように作品を変化させるかということすら表現できるようになったのだ。つまり、作品を鑑賞者に対して「インタラクティブ」(双方向的)にすることで、鑑賞者が作品へ容易に「参加」することができるようになった。