FEATURED WORKS
小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々 / Flowers Bloom in an Infinite Universe inside a Teacup
teamLab, 2016-, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
一服の茶を点てると、茶に花々が生まれ咲いていく。器を手に取ると、花は散り、器の外へと広がっていく。花々は茶がある限り無限に咲いていく。器の中の茶は、花々が咲き続ける無限の世界となる。その無限に広がる世界をそのまま飲む。
茶は変容的な存在である茶の量によって、生まれる花々の大きさが変わっていく。
茶が存在して初めて作品が生まれる。茶を飲み干すともう作品は存在しない。
茶に咲く花々は現実の時間の流れと共に移ろっていく。
作品は、永遠に変化し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
世界は解き放たれ、そして連なっていく / Worlds Unleashed and then Connecting
teamLab, 2015, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
料理と皿をテーブルに置くと、その料理と皿に凝縮され閉じ込められた世界が解き放たれ、テーブル、そして空間全体に広がっていく。ほかの料理と皿から解き放たれた世界と連なり、空間全体が新たな世界を構築していく。
たとえば、皿から生まれた鳥は、周囲の皿から生まれた木を見つけると枝にとまる。たとえば、皿から生まれる木は、毎回同じ木が生まれているわけではなく、今テーブルに創られている世界の影響を受けて、形や大きさが変化する。テーブルとその周辺に創られた世界は、人々のふるまいにも影響を受け、人々がじっとしていれば、小鳥は手に止まり、さわがしくすると、飛び立ってしまうかもしれない。 テーブルに置かれたさまざまな皿から解き放たれた世界は、互いに影響し合い、そして人々のふるまいにも影響を受け、ひとつの世界を創っていく。その瞬間は、二度と見ることができず、永遠に変容し続ける。
テーブルの上に何が置かれているのかは、人工知能によって観測されている。そのため、人々は皿を自由に、テーブルの好きな場所に置くことができる。
未来の有田焼があるカフェ / Future Arita porcelain cafe
teamLab, 2014 Sound: Hideaki Takahashi
未来の有田焼を作ってみました。
未来の有田焼があるカフェを、イメージして頂ければと思います。
400年間引き継がれる有田焼は、その時代時代のつくり手たちが見ていた美しい世界を、凝縮し、有田焼に閉じ込めてきたとも言えると思っています。
そんな400年分の、多くのつくり手たちが、見てきた、凝縮された美しい世界を持つことが、有田焼の強みだと思うのです。その強みを生かし、未来の有田焼を作りました。
この有田焼は、テーブルに置くと、その凝縮され閉じ込められていた世界が広がり、テーブルや、空間に広がります。いろいろな有田焼をテーブルに置くことで、それぞれの有田焼から解き放たれた世界は、互いに影響し、テーブルや空間を新たな世界へと、変容させます。
プロジェクターとセンサーさえ取り付ければ、どんなテーブルであろうと、どんな空間であろうと、未来の有田焼を置けば、美しい世界へと変わるのです。
そう、これは、遠い未来の話ではなく、今日、商品にもなるのです。未来の有田焼は、400年分の凝縮された美しい世界ごと売ることができるのです。
そんな未来の有田焼があるようなカフェをイメージして、是非、楽しんでください。
あなたが、テーブルに置く、有田焼の組み合わせで、世界は、創られ、変化していくのです。