共創(きょうそう) / Co-Creation
2001
人々が、他者と共に自ら何かを創ることによって、一つの作品ができていく。そして、人々が新たに創り続けることによって作品世界は延々と変わっていく。 ※『学ぶ!未来の遊園地(teamLab Future Park)』について 『学ぶ!未来の遊園地』は、共創(共同的な創造性)のための教育的なプロジェクトであり、実験的な場です。 チームラボのアートのコンセプトの1つ「Relationships Among People: 人々の関係性を変化させ、他者の存在をポジティブな存在に変える」の可能性にフォーカスを当てて、往々にして個人的になりがちな創造的な活動を、他者と互いに自由なまま、共創的な活動に変えることができるのではないかと考えています。
FEATURED WORKS
teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
人々が紙に描いた花々が、壁に生まれ、群生し広がっていく。
この花々は、人々が描くことによって、生まれ、咲き、散って死んでいく。散っていくときに、花びらの軌跡によって、花自身も新たに線を描いていく。
花々は、人々が壁に手を置きじっとしていると普段より多く生まれ、動かすといっせいに散っていく。
teamLab, 2017, Interactive Light Sculpture - Line + Co-Creative Music, Sound: Hideaki Takahashi
teamLab, 2017, Interactive Light Sculpture - Line + Co-Creative Music, Sound: The Puh
こびとが住まう奏でる壁 / A Musical Wall where Little People Live
teamLab, 2017-, Interactive Installation, Sound: teamLab
この壁は、こびとたちが住んでいる奏でる壁。
キノコや羊小屋、長い氷の棒などいろいろな形のスタンプを壁にくっつけると、スタンプが、こびとたちの世界に出現する。
スタンプの種類によって、こびとたちはすべったり、ジャンプしたり、よじ登ったりする。スタンプを外すと、こびとの世界に出現したスタンプがこびとの世界にしばらく残る。
様々な種類のスタンプをくっつけていくことで、こびとの世界は大きく変化していく。
壁の上からは、ニコニコの種が落ちてくる。ニコニコの種がスタンプに当たると、スタンプの種類によって、いろいろな音色を奏でる。そしてスタンプの出現した壁の高さによって、その音色は音の高さが変わる。
様々なスタンプによって、壁は音楽を奏ではじめる。
teamLab, 2016-, Interactive Installation, Sound: Hideaki Takahashi
《グラフィティネイチャー》は、人々が描いた生き物たちの1つの生態系。
紙に生き物の絵を描く。すると、描いた絵が目の前に現れ動き出す。
生き物たちは、他の生き物を食べたり、他の生き物に食べられたりしながら、共に1つの生態系をつくっている。
あなたが描いて生まれた生き物は、他の生き物を食べると増えていく。逆に、他の生き物に食べられるといなくなる。そして、しばらく他の生き物を食べられなくてもいなくなる。
サンショウウオはヘビを食べて、ヘビはトカゲを食べて、トカゲはカエルを食べて、カエルは蝶を食べて増える。蝶は、花で増えていく。そして、サンショウウオは、人に踏まれると死んでしまう。
花は、人々がじっとしているとその場にたくさん咲き、人々が踏んで歩き回ると散る。生き物たちは増えたり減ったりしながら、この世界に広がっていく。あなたが描いた生き物も、どこかで増えているかもしれない。
《鼓動する大地》は、この作品空間。複雑で立体的な空間によって、常識による知覚が、身体による知覚から分離され、空間はうごめく。
時に、流れ落ちる滝は《スケッチつぶつぶの滝》。この滝は、みんなが描いた粒によってできている。
紙に自由に絵を描く。すると、描いた絵が粒になり、地形に沿って流れ込んでくる。やがて、他の人が描いた粒と混じって落ちてくる。
粒は、1粒だとボールのように跳ね返えるが、たくさん集まると水のようにふるまう。粒は、バラバラにばらけると、再びボールのようにふるまいはじめる。
水の分子は、水分子1つでは液体にならない。水という液体になるためには、水分子がたくさん集まることが必要だ。
水分子は磁石のような働きを持っているため、水分子間がつながり、水分子の集合(水クラスター)が形成される。水クラスターは極めて寿命が短く、絶えず生まれたり壊れたりしていると考えられている。つまり、非常に動的な構造をしているのだ。そのため、水は様々な形に変化できる。
この世界の大半のモノや生物は、部分の性質の単純な総和にとどまらない性質が、全体として現れる。