Walk, Walk, Walk: Search, Deviate, Reunite

teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi, Voices: Yutaka Fukuoka, Yumiko Tanaka

Walk, Walk, Walk: Search, Deviate, Reunite

teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi, Voices: Yutaka Fukuoka, Yumiko Tanaka

この空間では、匿名で多様な肖像群が歩き続ける。つまり、作品は移動し続けることになる。
来場者が彼らに触れると、彼らは反応し、時には立ち止まり、時には方向を変え進んでいく道を変える。
来場者は、何かを選び、そして何かを捨て、歩き続けるだろう。来場者が物理的に止まろうが、目の前にある存在たちは入れ替わっていく。

禅の言葉に「歩歩是道場(ほほこれどうじょう)」という言葉がある。作品の登場人物は、いろいろなものに対峙していきながら、終わりなく歩き続ける。来場者もまた、架空の世界の登場人物たちを追いかけ歩くことによって共に対峙していくかもしれない。もしくは、次々に作品空間のなかで各々の登場人物と対峙していくことになるだろう。

作品は、あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の 状態が複製されることなく、変化し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。

ナショナル・ギャラリー・シンガポールによる作品解説

この大規模でインタラクティブなデジタルインスタレーションは、来場者を空間と遭遇と対峙の迷宮へと誘い、「悟り」を探し求める、終わりのない物語へと旅立たせる。三次元空間の肖像群は、まるで来場者の動きや体温、声に反応するかのように、ふざけてからかいながら、来場者の心の旅を翻弄する。

この作品は、現実と非現実の間に架空の世界を創り出し、来場者と架空の世界の登場人物たちのやり取りを、至るところで交差させる。空間を埋める複数のデジタルの主人公たちは、絶えず人々の行く手を横切り、二つの世界の境界を曖昧にする。物理的なモノとデジタルは、儚い出会いの中で刹那を共有する。

これまでのチームラボの作品と同様に、この没入型の作品には、チームラボが模索してきた日本の空間論が反映されている。この体験を通して来場者は、どの道を選び、何を追い、関わるべき、常に取捨選択していく。空間における各々の登場人物の匿名性と多様性は、来場者に物語を創造する力を与え、来場者は、各々の思い描く悟りの道に向けて、自ら選択し進んでいく。